偽り ページ18
＊＊＊
病院に入るなり、俺は院長室へと急いだ。
ドアを開けると、中には母様とラミがいた。
ラミ「…お兄さま！！」
ロー母「ロー、遅かったじゃない。ラミが寂しがって……あら？」
ロー「ごめんな、ラミ。…それより母様、Aが崖から落ちて大怪我してるんだ。応急手当てはしたんだけど……」
ロー母「まあ、大変！！すぐに治療をしなきゃ…ロー、少しだけここで待っていてね。ラミも、ローとここにいるのよ。」
ラミ「はーい！」
母様はAに気付くと、直ぐに院長室を出て行った。
多分、父様を呼びに行ってくれたんだろう。
俺は、部屋にあったソファーの上にAを寝かせた。
相変わらず、寝息を立ててぐっすりと眠っている。
ラミ「お兄さまのお友達？」
ロー「ああ、そうだよ。」
ラミ「怪我、治るといいねー…」
ロー「そうだな…」
ガチャリ、とドアの開く音がした。
父様と母様だ。
ロー父「ロー、その子か？」
ロー「ああ。…教会の近くにある丘の崖から落ちて怪我したんだ。さっきここに来るまでの間、一回起きたんだけど、また寝て…」
ロー父「結構重傷だな……治療室は空いているのか？」
ロー母「ええ、確か…」
ロー父「よし、じゃあ取り敢えずそこに運ぼう。…ロー、ありがとな。」
そう言って、父様は俺の頭を撫でた。
…少しくすぐったかったが、緊張が解けて何だか安心した。
ロー母「そういえば、この子男の子…よね？」
ロー「え？」
ロー母「ほら、薬の使う量とか間違えたらよくないでしょう？歳もローと同じ？」
ロー「歳は同じだよ。でも……」
Aの、性別。
ペンダントの写真を見てから、よくわからなくなってしまった。
Aは自分のことを"男"だって言っていた。
だが、写真に写っている少女の髪色と、こいつの髪色は全く同じだ。
……銀髪じゃない。
ロー母「どうしたの？」
ロー「…わからない。」
ロー母「え？」
ロー「わからないんだよ、こいつの性別。…自分では男だって言ってたけど……写真に写ってたのは、女の子だったんだ。」
ロー父「写真って、何の写真なんだ？」
しまった、話し過ぎた。
…でも、こいつの治療に関わることだ。Aには後で謝ろう。
ロー父「これは……！」
ロー「…Aの、ペンダント。」
ロー父「本当にこの子が持っていたのか？」
ロー「？？…ああ、それがどう…」
ロー父「紋章なんだよ。……王族のな。」
"王族"
その言葉に、俺は耳を疑った。
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桃千代(プロフ) - 三暁 那保さん» いえいえ！こちらこそ有難うございます！これからも頑張って下さい！！ (2016年10月12日 23時) (
レス) id: c288c3816e (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - 桃千代さん» ありがとうございます！ 近いうちに、こちらでも公開しますね。素敵なイラスト、本当にありがとうございました！ (2016年10月12日 21時) (レス) id: a75da1e993 (このIDを非表示/違反報告)
桃千代(プロフ) - 喜んで頂けて本当に嬉しいです！イラスト公開して大丈夫です。有り難うございます！！ (2016年10月12日 21時) (レス) id: 688e39c415 (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - イラスト、どうもありがとうございます！ すごい！ 早い！ そして綺麗です！ なんかカッコいいですね！ とても嬉しいです！ ありがとうございます！ こちらのイラスト、私の方でも公開したいのですが、よろしいでしょうか？ (2016年10月12日 21時) (レス) id: a75da1e993 (このIDを非表示/違反報告)
桃千代(プロフ) - angel~天使~さん» コメント有難うございます！そんな風に言って頂けるなんて、本当に嬉しいです。更新遅くて本当に申し訳ありません。これから頑張りますね！ (2016年10月8日 13時) (レス) id: c288c3816e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃千代 | 作成日時：2016年5月25日 1時
