prologue ページ1
''偉大なる航路''──グランドライン前半の海に浮かぶ、小さな孤島。
冬島ではない。
しかし、島に広がる風景は美しく、幻想的な銀世界である。
この町を訪れた人々は皆、口を揃えて言うだろう。
「まるで、あのフレバンスのようだな。」…と。
確かに、町の景色や建物は全て純白であり、その美しい姿は、かつて存在したフレバンス──「白い町」を思い出させる。
しかし、この町はフレバンスのように皆が豊かではなかった。幸せではなかった。
表向きは島の貴族や金持ちで賑わう歓楽街で有名だが、食うのがやっとの生活を強いられている人間が大勢いる。
毎日が危険と隣り合わせな程、町の治安も悪い。
それ故に、この町の人々はフレバンスに憧れていた。
……フレバンスにあの悲劇が起こるまでは。
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「 珀鉛病 」
それが、フレバンスを滅亡に追いやった原因の一つである。
フレバンスの人々はその病気に体を蝕まれ、国と共に死んでいった。
…その悲劇の悲惨さを、誰一人として簡単に語れる者はいないだろう。
たった一年の短期間ではあったが、私はフレバンスに住んでいた。
沢山の友達も、親友も出来た。
最後までずっと…あそこに住んでいたかった。
しかし、事態が酷くなる前に、私は家族に連れられてあの国を出た。
……自分が惨めだった。
島を離れる日、見送ってくれた友人を誰も救えず、
世に広まってしまったデマを減らす事も出来ず──
フレバンスが滅亡したと聞いたのは、国を出て間もない頃だった。
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───────
─────
──
''……俺たち必ず、救えない奴なんかいなくなるくらい、すごい医者になろう。……約束だ。''
「白い町」で、唯一の親友だった男の子の言った言葉。
一緒にした、約束。
……今でも覚えている。
美しかったあの町と共に、いなくなってしまった君の分も、私は諦めないで頑張るよ。
─────約束を果たす為に。
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桃千代(プロフ) - 三暁 那保さん» いえいえ！こちらこそ有難うございます！これからも頑張って下さい！！ (2016年10月12日 23時) (
レス) id: c288c3816e (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - 桃千代さん» ありがとうございます！ 近いうちに、こちらでも公開しますね。素敵なイラスト、本当にありがとうございました！ (2016年10月12日 21時) (レス) id: a75da1e993 (このIDを非表示/違反報告)
桃千代(プロフ) - 喜んで頂けて本当に嬉しいです！イラスト公開して大丈夫です。有り難うございます！！ (2016年10月12日 21時) (レス) id: 688e39c415 (このIDを非表示/違反報告)
三暁 那保(プロフ) - イラスト、どうもありがとうございます！ すごい！ 早い！ そして綺麗です！ なんかカッコいいですね！ とても嬉しいです！ ありがとうございます！ こちらのイラスト、私の方でも公開したいのですが、よろしいでしょうか？ (2016年10月12日 21時) (レス) id: a75da1e993 (このIDを非表示/違反報告)
桃千代(プロフ) - angel~天使~さん» コメント有難うございます！そんな風に言って頂けるなんて、本当に嬉しいです。更新遅くて本当に申し訳ありません。これから頑張りますね！ (2016年10月8日 13時) (レス) id: c288c3816e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃千代 | 作成日時：2016年5月25日 1時
