【鬼滅の刃】変化なんてありゃしない【東京喰種】

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「南南東ー！南南東ー！」
やかましい声とともに意識がはっきりしてきた

こんな朝っぱらからなんなんだ、と思いながらも起き上がり外の様子を見に行く

すると赤髪の男の子がカラス？？に喧しい声で話しかけられている

「は？」
思わず素っ頓狂な声が出てしまったが俺は悪くない

喋るカラスを鬼殺隊が連れているというのは童磨に聞いていたが、本当に喋るんだな

さっきから南南東！南南東！そればかり言っていてうるさいな！
さっさとこの山小屋から出て、浅草へ帰ろう

きっと豊さんが待っているから


荷物などは特に無かった為、一応持ってきていた金を持ちその場を離れた
カラスの喧騒など、もう聞こえないといった風に浅草に向かっていく


人を食べたため、身体が軽い
本来の喰種の力が戻ってきているからだ


これなら、数日もかからないでもどれるだろう

途中の街で食材の買い出しをついでにしていこう、と呑気に考えていると街に着いた


少し休憩を、と思い手頃な甘味処に入った

すると信じられない光景を見た

「…は」

本日2度目の間の抜けた声だ
いや、これもまた仕方ない！目の前でおはぎを潰れるだろうに、着物の懐にいれるんだぜ？？
しかもそのまま当人は素知らぬ顔をして、平然としている

驚いた、そんな人もいるんだな…

まあそんなことなんか気にしないで、俺は団子を3つ買ってお店の席に座って団子を1つ食べた

…うまい。
今までは食べられなかったけれど、こうして食べられるようになってみると、世の中美味しいものが沢山あるんだなぁ


「あら冨岡さん。貴方も甘味ですか」

「嗚呼」

食べているとそんな会話が聞こえてきた
盗み聞きするつもりは無かったんだけど

しかしあのおはぎの男、冨岡というのか

派手な羽織だなぁ…

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