【鬼滅の刃】変化なんてありゃしない【東京喰種】

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──累は欲しがった。
あれ程焦がれていた家族の絆が、兄妹の絆が

身を呈して兄を守るその姿が


今、自分の目の前に


欲しい、欲しい、欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい欲しい



彼の中に渦巻くのは仄暗い、絆への渇望

溢れ出す、ドロドロと留まることを知らない彼の欲





「禰豆子…！！禰豆子を離せ…！！！」

「うるさいよ。このくらいで死にはしないだろ、鬼なんだから」

累の糸に捕まり必死の抵抗を示す禰豆子


「でもやっぱりきちんと教えないとだめだね。しばらくは失血させよう。それでも従順にならないようなら日の出までこのままにして、少し炙る」


「さっすがー累くん、その女の子には可哀想だけど、従っておいた方がいい事もあるよ？」


累くんのこの感情に気づかないフリをしておくのはもうやめようか



そんなことを考えていると

赤髪の彼は、もう決して家族の繋がりを途切れさせはしない、といったような形相で型を繰り出す





──全集中・水の呼吸 拾ノ型

生生流転

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