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しかし、聞こえたのは無残にもカキン…という刀の折れる音


赤髪くんは身をひねり、身体が細切れにならないよう累くんの糸を避けた


───鬼と対峙しているのに、鬼を殺せる唯一の武器である刀が折れた


赤髪くんは刀が折れたという時事に打ちひしがれているのか地に伏せていたが、
未だ闘志は消えずといったようで再び折れた刀を構えた



「あらー、折れちゃったね。君に俺達の頸を斬ることは出来ないよ」

「そうだよ。いい加減さっきの言葉を訂正して、諦めなよ」


それでも間合いに入ってこようと奮闘している赤髪くんに対して、累くんはトドメだというように糸を伸ばした




その時、赤髪くんを庇うように鬼の女の子が飛び出してきて糸の攻撃を代わりに受けた

赤髪くんは、その女の子を''妹''といった



身を呈してまで兄を守るその姿をみた累くんは、
狂いだした


こんな家族ごっこじゃない、本物の兄弟の絆を見せつけられたからだ

兄っていう役を累くんから貰っているけれど、所詮それは紛い物
俺には兄弟がいたことも無いし本当に累くんのことを理解して、あの子の望むものを与えることも出来なかった


それでも、兄っぽいことをしてやりたいね

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25 - 一気に読ませて頂きました!とても面白いです。続編おめでとうございます! (2019年12月9日 17時) (レス) id: 8a05a5b115 (このIDを非表示/違反報告)
わす(プロフ) - 続きいきましたけどまだ形作っただけなので少々お待ちを (2019年12月5日 16時) (レス) id: a4e37fc9fa (このIDを非表示/違反報告)
わす(プロフ) - またちまちま更新していきたいと思います (2019年11月27日 23時) (レス) id: a4e37fc9fa (このIDを非表示/違反報告)
わす(プロフ) - 本誌がやべぇ。 (2019年11月27日 23時) (レス) id: a4e37fc9fa (このIDを非表示/違反報告)
わす(プロフ) - 短気っきーさん» ありがとうございます!更新また再開しましたのでよろしくお願い致します (2019年11月27日 23時) (レス) id: a4e37fc9fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わす | 作成日時:2019年8月22日 15時

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