【鬼滅の刃】変化なんてありゃしない【東京喰種】

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しかし、俺は何故人の食べ物を食べることが出来たのだろう
喰種だから食べることは出来ないはずなのに…

コーヒーで溺れた影響？いやいやそんな訳が無い


なんて自問自答をしていても答えは出なかったので、今は現状を受け入れてこれからの事を考えることにした

豊さんと出会ったことにより、住居と金はなんとかなる
だが問題なのは、この俺の身体だ
喰種だから、人を食べないでいたらいつ空腹になるか分かりゃしない

空腹は辛い。自我が保てないほどの激しい空腹が襲い、人を食料としてしか認識できなくなる
気が付けば辺り一面真っ赤に塗られている、そんな光景は日常茶飯事だった

流石にそうなるのは目立つし、今は安定した生活が築けるまでは大っぴらに行動しないようにしよう
どこか細い路地や山中で、目立たないよう最低限の量に抑えるんだ
そうしよう。

そう考えていたら、いろいろあって疲れていたのかいつの間にか寝ていた



「おはよう！」
という声とともに寒さが襲った
何かと思ったら、豊さんに布団を剥がされた

「おはようございます〜、いきなりだとびっくりしますよ！」

「仕方ない！今日のうどんの仕込があるんだ、早速働いてもらう」

と、言われたので布団を出て豊さんが用意してくれていたであろう着物に着替えた
昨日は、ジャケットなしのベストと、スーツのズボンのままで寝てしまった
ここに来る前に、バーテンダーの仕事終わりの格好のままきてしまったからだ

大正時代とはいえ、もう西洋の服が入ってきていたのであまり服装が周りから浮かなくて良かった…





なんて思っていた時期もあったなぁ

豊さんの元で働き始めて早数週間
仕事にはもう慣れてきたし、客寄せとしての効果もあった
豊さんの店は繁盛しているので、なんとか生活していけているが、そろそろ喰種としての空腹が現れ始めてきた

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