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蜘蛛鬼くんが命の刻限を告げるように時計を掲げる
そろそろ身体全体に毒がまわって、痺れ、動けなくなる頃だろう
しかし金髪くんは動くことを止めず、同じ型を繰り返す
が、とうとう動けなくなったのか地に膝を着いてしまった
その隙を逃すまいと襲いかかる人面蜘蛛たち
人面蜘蛛に金髪くんが埋もれたと思ったその時、彼の身体から稲妻が発せられた
稲妻は蜘蛛たちを散らすだけでは収まらず、
未だ彼の身体から発せられている
雷の光は未だ収まることを知らず、どんどんと力を蓄えていっているようだ
身体に雷宿して無事ってどういう身体の構造してるんだか…
金髪くんが「雷の呼吸」
と言うと、辺りには雷がさらに発せられる
これはいくら蜘蛛鬼くんでも危ないだろうと思い
手を出そうとした瞬間、彼はその場から消えた
───速い。とてつもなく速い
彼の速さはまさに閃光の如し
一瞬にして勝負はついた
あーあ、蜘蛛鬼くんやられちゃった
頸を斬られ落下していく蜘蛛鬼くんを俺は眺めながら、これからどうしたものかと考える
とりあえずあの金髪くんを何とかしましょーな
かく言う金髪くんはというと、蜘蛛鬼くんを斬り力尽きたのか、蜘蛛鬼くんの小屋の上でへばっている
「だ…れ…?」
「喋らない方が毒まわらないよ。派手にやられてるねぇ…聞こえてるかわからないけど、呼吸意識した方がいいんじゃないかな。そのうちお仲間さんが来ると思うからもう暫く頑張んな〜」
「うっ……じぃ…ちゃん…」
今にも意識が飛びそう、という感じだったが呼吸を整えたので暫くは大丈夫だろう
…にしても今夜は月が綺麗だ
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25 - 一気に読ませて頂きました!とても面白いです。続編おめでとうございます! (2019年12月9日 17時) (レス) id: 8a05a5b115 (このIDを非表示/違反報告)
わす(プロフ) - 続きいきましたけどまだ形作っただけなので少々お待ちを (2019年12月5日 16時) (レス) id: a4e37fc9fa (このIDを非表示/違反報告)
わす(プロフ) - またちまちま更新していきたいと思います (2019年11月27日 23時) (レス) id: a4e37fc9fa (このIDを非表示/違反報告)
わす(プロフ) - 本誌がやべぇ。 (2019年11月27日 23時) (レス) id: a4e37fc9fa (このIDを非表示/違反報告)
わす(プロフ) - 短気っきーさん» ありがとうございます!更新また再開しましたのでよろしくお願い致します (2019年11月27日 23時) (レス) id: a4e37fc9fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わす | 作成日時:2019年8月22日 15時