【鬼滅の刃】変化なんてありゃしない【東京喰種】

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鬼舞辻無惨に解放され、気がつけば元いた豊さんの家

行きは童磨に連れていかれたが、帰りは多分血鬼術にて直接うちに帰されたのだろう



「ここ最近、やっと慣れてきたと思ったらいろいろありすぎやしないか…」

この場所に俺が住んでいたら、恐らく豊さんは鬼舞辻無惨に殺されるだろう
豊さんを殺し、何事も無かったかのように振る舞い、俺を手駒にしようとやってくる

さっきはああいう風に言っていたが、鬼舞辻無惨はそういう奴だろう
高待遇だと見せ掛け、使えないと分かったら殺す。情などないかのようだ
アイツからはそんな感じがした


豊さんにはお世話になったし、悪いけど、生きていて欲しいのでさっさとここから去る準備を進める

置き手紙として一言残しておく



─お世話になりました。お元気で

A




豊さんの家を離れ、浅草を離れ、俺は遠くへ向かった
一夜限りの宿として、人の経営する宿に泊まったこともあったが、その地にも長居をすることなく遠くを目指した


鬼舞辻無惨により定期的に食事は提供されている
しかし、贅沢言ってられないが美味しくはない

こればっかりは俺の趣向だが、食べるならば死にたてか小さな子がいい
元いた時代では選り好みなんてしている暇が無かったけれど、やはり美味しいものが食べたい

今ならあの金持ち月山野郎の言ってたことも少しわかる気がする
俺はアイツほど変態グルメでもないがね！


「久々に自分で狩るか…」

自分の目が赫々と赤黒くなっていくのがわかる
白目は黒くなり、感覚が研ぎ澄まされていく

流石に町中へ出て堂々と食事をするつもりは無い

今だ。獲物が山の中へ入り油断している隙に背後からサクッと

痛いのは可哀想なので1発で仕留めるのが俺流

喰種の中には相手をいたぶって、絶望に満ちた表情を見るのが好きとかいう趣味の奴もいるけどな

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