【鬼滅の刃】変化なんてありゃしない【東京喰種】

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累くんの元を離れ、状況把握の為にまた走る


昨日といい今日といい、走ってばかりだが身体の調子はとてもいい

食事の効果ってのは凄い
少しくらい食わなくても何とかなるけれど、やはり腹の底から湧き上がってくる力が違う



獅子面をつけ、身体の感覚を研ぎ澄ます

普通の人間よりも鋭い喰種の感覚器官をフル活用だ
肌で風を感じ、耳で音を聞き、目で見て、匂いを感じる


──山の麓付近に足音は3つ、3人。
母鬼の近くに5人、蜘蛛鬼くんの所へ向かう足音が1
その他、山の全方位至る所にバラバラと



麓にいる奴らは他の隊士とは違う気配がする
他は各自が何とかしてくれるだろう


さて、どう動いたもんか

とりあえず各自の手助けに行くのが専決か？放っておいたら、どんどん鬼殺隊は侵入してくるだろう

気配の違う3人を俺一人で相手取るのは、おそらく苦戦を強いられるため他の所へ手助けで向かおう


とりあえず現在地から1番近いので母鬼の方へ

｢ちわ、どーですかい……って言ったけど今のところ調子が悪そうな感じはしないか｣

｢えぇ、私の可愛いお人形さん達はそう簡単にやられないわ｣


母鬼の周りは鬼殺隊が侵入などしていないかのような静けさをしている

この場に聞こえる音はただ糸を動かす音と、
遠くから喰種の聴力で聞こえる程度の、まだ生きているであろう隊士の叫び声


｢流石''母''ですね。今日はより頑張ってくださーい｣

｢その呼び方やめてちょうだい。家族ごっこ(こんなこと)、本当はしたくないんだから｣

｢そーでした…今のは聞かなかった事にしときますね｣

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