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〜悪い男〜 ページ14




「おい!舐めてんじゃねー!かかってこいって」


『いや、むり…ギブっすギブ』


「っふざけんな、お前の術式があってなんでそんな弱いんだよ!」


『知らないです!こっちが聞きたい!』



サングラスから覗くキラキラの瞳とは裏腹にすごい形相で襲い掛かってくる先輩

なんでこうなったのかは不明だけど体術訓練でボコられてるなう



「そもそもこの訓練?って術式禁止じゃなかった?」


「知らない、対五条さんには許されるでしょう」


『硝子さぁ〜ん助けて〜殺される』



もう武器も放り出して、グラウンドの横の石段に腰かけている硝子さんに向かって走る

硝子さんはタバコを片手に、歯を見せて笑っている



「本気出せって!」


『本気の結果がこれなんです〜』


「嘘つくなお前」



遂には術式を出そうとし始める五条さんに慌てて夏油さんが止めに入る



「ちょっとストップ、悟、もういい加減にしなよ」


「お前にはカンケーないだろ!」


「関係あるよ、それ以上やったら私が怒る」


「傑は甘すぎるんだよ、彼女だからって」



硝子さんの横で、息を切らしながらグラウンドの皆を眺める

五条さんの大きい声に対して夏油さんは甘くないよなんて普通に返事している



「なに、A結局夏油と付き合ってんの?」



趣味わるぅとか言いながら硝子さんが聞く



『…付き合ってないですよ、多分』


「悪い男だね」


『です』



あれからひと月半

初夏を感じさせる日差しと暑苦しい先輩のせいで汗が張り付いて気持ち悪い



夏油さんと五条さん、硝子さんと私たちはすっかり仲良くなって多くの時間を一緒に過ごしていた


勉強したり、ゲーセン行ったり、ゲームしたりマンガ読んだり…

たまにこうやってボコられたり



私個人としては夏油さんとよく分からない関係が続いている


たまに部屋に遊びに遊びに行って二人でゴロゴロすることもあったり…

かといってそれっぽいことを言われたわけではないのだけれど



こうやって五条さんが彼女とかいうのに対し否定しないあたり



『ほんとに悪い男ですね』


「一本いる?」


『いらないです』



硝子さんが差し出すタバコを食い気味で拒否すると夏油さんが歩いて近づいてくる



「大丈夫?怪我してない?」


『まあ一応?』


「それにしてもAがちゃんと任務をこなせてるか心配になるよ」


『ひどっ!やるときはやるんすよ』



結局夏油さんも私を弱者扱いしてくるまでが一連の流れだったりする

〜沖縄〜→←〜公開告白〜



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作者名:ビタミンとっき | 作成日時:2023年10月5日 2時

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