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〜公開告白〜 ページ13

「俺、好きな奴なんていないけど」


「悟はほぼ小学生だからねえ〜好きなコには意地悪しちゃうてきな」


「はぁ〜?ふざけんな」



全く話が読めない私たちを置き去りにして会話を続けるガラの悪い先輩たち



『あの〜話が見えないんですけど』


「ごめんね、とにかく悟は好きなコがいるんだよ、先輩術師の」


「誰だよいねーし…っては?歌姫のことか?ありえねー」



仲が良いですね…くらいしか言うことがない私たちは先輩の訳わかんない話を話半分に聞き流していた

え?まって私五条さんのこと好きじゃないんですけど

なんでコクってないのに振られた現象みたいになってんの?

あ、告白はしてるのか…



『いやいやいや、私五条さん好きじゃないです!』



急に大声を出した私に驚いて言い合いをやめる先輩たちとぎょっとした顔の七海

やめときなよって顔の灰原をよそに私の口は止まらなかった



『好きじゃないって言うか興味ないって言うか…とにかく!』



『私が好きなのは夏油さんです!』



立ち上がってそういった私含めこの空間の時間がとまった

入学後2回目2週間ぶりのやっちまった〜を全身に感じつつどうすることもできないままとりあえず席に着いた



「いや、もうごまかせないだろ」


「…」



救いのように七海が突っ込んでくれたけど、当の夏油さんはまだ時がとまっている

五条さんはだんだんニヤニヤして夏油さんの顔の前で手をひらひらさせている



『いや、えっと…と言ってもまだお互い何も知らないと思うので、お友達からってことで』


「それ普通夏油さんのセリフだと思うけどね」


「同感」



顔に熱が集まって耳まで熱い

きっと私は今とてつもなく顔を真っ赤にさせているだろう

横で呆れている同期のおかげで辛うじて自我を保ってはいるけれど

いや、こんな醜態を見せている方が問題か?


なんて頭の回転だけはとてつもなく速くて、数10秒が数10分に感じる



「あーじゃあそういうことでよろしく…」



やっと動き始めていた皆の時間をまたもや止めたのは夏油さんのそんなセリフだった

それが私と夏油さんの物語の始まりだった

〜悪い男〜→←〜は?〜



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作者名:ビタミンとっき | 作成日時:2023年10月5日 2時

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