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〜は?〜 ページ12

「ていうか!僕の話聞いて」



暫く黙ったまま歩いていたら灰原の大声が急に沈黙を割いた



「さっきから聞いてる」


『確かに…?』


「あ、うん…夏油さん、Aが五条さんに好きって言ったと思ってるよ」


『へ?ないないない』



まさかそんな誤解を生んでいたとは…

灰原はなんか深堀りするのも悪いと思って誤解を解いてはくれなかったらしい

かといってわざわざ私が誤解を解いたらそれこそ正面切って告白することになってしまう



『…なかったことにするか』


「無理がある」



真顔で七海にそう言われて落ち込んでるとようやくコンビニにつく

適当にお菓子を七海の持つカゴにホイホイ入れる私と灰原



「これで割り勘は解せない」


「食べない七海が悪い」


『そーだそーだ、割り勘嫌ならジャン負け奢りでも可』



舌打ちしながらも結局はじゃんけんに参加する七海

最近七海の扱いが分かってきた私と灰原にいいように丸め込まれている気がしないでもない

でもこういうのは言い出したやつが負けるって決まり切ってるよね

って訳で結局私が払うことになったんですけど



『だぁーっ!わけわかめだわこんなの』


「だ、か、ら!これ…問題の意味わかってる?数学の前に、日本語から始めた方がいいんじゃない?」


「まあまあ落ち着いて七海、小学生にもわかるように説明してあげないと」


『おい灰原てめぇ』


「A、さっきから食べてるだけで手が動いてないよ」



食べる、食べる、考える、食べる、解く

くらいの割合になってる私に向かって怒る七海と咎める灰原


寮の共有スペースでぎゃーぎゃーやりながら3人で勉強していると急に



「俺が教えてあげよっか?」



そう言って現れたのは五条悟だった

後ろから来ていたため近づいているのにも気づかず、逃げる間もなかった…



「あ、五条さんお疲れ様です!」


「おー、おつかれ〜」



何やってんの?数学か〜なんて言いながら勝手に私と灰原の間に座ってくる五条さん

何もできずにただぼけーっと見つめている私と七海



「悟、後輩に引かれているよ」


「はぁ〜?んなことない」



はははっと心地よい声で笑う夏油さんまで合流してしまった



『わっ!字汚いので見ないでください!』


「急に女子みたいになるのやめて」



とっさに両手でノートを隠すけど冷たい七海のせいで変な空気になる



「そういえば…残念だけど悟は好きなコがいるよ」


『「は?」』



五条さんと私の声が重なった

〜公開告白〜→←高専時代 〜灰原ってやつ〜



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作者名:ビタミンとっき | 作成日時:2023年10月5日 2時

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