推しに恋はしないっ！【SVT】 (ページ1)

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プロローグページ1

『最悪…ソウルコン行きたかったのに…』

「しょうがないじゃん、キャパもおっきくないし競争率高いし」

『でも！何のために私が今月死ぬほどバイト入れたのかっ！』

「はいはい。黙ってイルコン応募する」

私を冷めた目で見て応募フォームを入力中の彼女は、私をセブチ沼に落とした張本人である

そうだと思えない落ち着きぶりだけど、彼女はもともとこういう性格なのだ

大学生になるまでジャ〇ーズ一筋だった私はいつの間にか、目の前のこの友達に立派なカラットに仕立て上げられていたという訳で…

大学三年生初夏、今ではもうセブチなしの生活なんて考えられないくらいの限界オタクに成長しました

友達の愛咲(あさ)は練習生の頃から応援していた古参ファンで当時は韓国に留学していたため韓国語も難なく話せる

本当に羨ましい限りです…(泣)

「ここでソウルコン当たんなかったのは、もっと韓国語勉強しろっていう神のお告げだよ」

『なにそれしんど』

「中国語に時間取られてる場合じゃないね」

『それな？なぜ私は中国語専攻なのだろうか…』

実は私たちは同じ大学の国際学部で私は中国語専攻なのだ

そして愛咲はなんと、スペイン語専攻…

「別に韓国語はできるからスペイン語にした～」なんて言ってくる奴です、こいつは

英語と日本語合わせたら四か国語ぺらペらの凄い奴

私なんか英語と中国語がやっと話せるくらいで、韓国語は多少できる程度なのに

「中国語難しいじゃん」

『なに、遂に中国語にも手を付ける気？』

「まさか…！ちょっとかじっただけだよ」

『我怕你(怖いんだけど)』

ふざけて中国語で言ったのに愛咲は分かったみたい

ほんと怖いこの子

「やばい、スニョン可愛い」

スマホいじってたと思いきや画像を見せてくる愛咲

いや、可愛い。まじで

『うん、ホシ君可愛いわ』

「さすが私の推しは世界一」

『ごめん。世界一はドギョム一択だわ』

「いやいやソクミンの良さは分かるけど、一番は譲れんごめんよ」

そんなこんなで私たちは今日もカフェでパンケーキを…

あ、ライブまでに痩せようって言ってたんだった

まあいっか、明日からダイエットすれば