時の流れ ページ6
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『ジンさん』
JN「ん〜？」
『私、このままずっと独り身だったらどうしよう』
JN「え、急に？」
終わる気配が完全になくなってしまって、もう諦め半分でパソコンをぼけっと眺める私
その横でジンさんは真面目に着々と(私の)仕事をやっていた
ジンさんの異常さには未だに慣れない
アパートで弟たちに絡まれて世話をしてる姿しか見たことなくて、それでもすごいと思ってたのに、会社でもこんなお荷物社員の面倒見てどんな精神してるんだろう
『ジンさんはしようと思えばあっという間に結婚できそう』
ジンさんの方を見向きもせずに言う
でもジンさんに見合う女の人なんているのだろうか
一年あのアパートにいてジンさんが仕事だけじゃなく料理や家事ができることももう知ってしまった
正直結婚するメリットなんかないんだろうけど
JN「そうかな？僕はAちゃんにその言葉お返ししたいけど？」
『えー自分のことで悩んでる暇もないんですよ〜？』
JN「あははは、確かに。だいぶお人よしだもんね」
『…というかおせっかいというか』
ため息をついて机に顔を伏せる
ジンさんは横で笑って、”こらっ”って頭を軽くたたいてくる
先輩に仕事押し付けた挙句横で突っ伏している後輩なんて一体どこにいるんだろう
そしてそれを笑って許す先輩はもっとどうかしている
JN「Aちゃんはしたいの？結婚」
『そりゃあいつかは！』
JN「いつか…ね」
何故かジンさんの語尾が沈んだように聞こえて顔を上げる
『どうかしたんですか？』
JN「いや、なんか月日の流れ？はやいなあって」
『…まあそうですね？』
JN「僕は皆の成長をずっと見てたからさ。ボランちゃんが赤ちゃんでユンギがめちゃめちゃ尖ってた時も、ナムジュンやホソクがキラキラして夢を語ってた時も、ジョングクが小学生のころだって知ってる」
そう言って懐かしそうに微笑むジンさん
尖ってるユンギさんもベイビーボランちゃんも、チョン小学生もすごく見たいんだけど！
いつか写真見せてくれないかな
ジンさんはやっと手を止めて、今度は自嘲的に笑った
JN「その間僕は一体何が変わったんだろう」
『えっ』
JN「やっぱり僕の時間は止まってるように感じるんだよね」
咄嗟に浮かんだのはジンさんの妹のヒジンちゃんの顔だった
ジンさんがこんな風に話すのを聞いたのは初めてで、咄嗟に口をついたのはこんな言葉だった
『変化が必ずしもいいものとは限らないですよ』
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ビタミンとっき(プロフ) - 澪さん» ありがとうございます！そう言ってもらえると書き甲斐があります！！ (2020年10月6日 23時) (
レス) id: 6832423ab5 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - まさかまた読めるとは感激です！これから楽しみにしてます！ (2020年10月6日 23時) (レス) id: 564ad74b1e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ビタミンとっき | 作成日時：2020年10月6日 23時
