おんぼろアパート中庭相談室

103号室キムソクジン ページ8

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『聞いてよ！まじでひどい目にあった！』



学校が終わって友達とドリンクバーでファミレスに居座ること数時間

最近のやばいアパートについての会議中である



『大家さんとハウンちゃん以外やばい男しかいないよあそこ』


「やばいって顔面偏差値が？」


『それもだし！私が知らない世界って感じ
心臓がいくつあっても足りないよ』


「まあAはただでさえイケメン耐性ないのにね
そのパクジミンは要注意だな」


『…善処します』


「あとナムジュン？って人も同棲してるんだー？彼女と」


『そうそう！びっくりした、皆大人だなあ』


「あんた大丈夫なの？やっぱり私の家来る？」


『いやいや同棲中の友達家に居候できるメンタルないわ』



なんだかんだもう夜の10時をまわっていて急いで帰宅

暗い中庭をみたら昨日の楽しかった夜を思い出してさみしくなる

小走りで中庭を抜けようとしたら、誰かがいるのが分かった



『あれ？こんなとこで一人で飲んでるの？』



ベンチに座って一人で晩酌しているのが知ってる誰かだと思いつい声をかけてしまった

よくみるとぴしっと着こなしたスーツに黒髪…

そしてまた、どうしようもないくらいイケメンだった



『すいませんいきなり！…もしかしてソクジンさんですか？』



JN「ジンでいいよ。よかったら一緒にどう？」



なんて微笑んで缶ビールをくいっと傾ける



『ビール部屋からもってきますね』



JN「いや、そこの冷蔵庫から勝手に飲んでいいんだよ
庭に冷蔵庫なんて変わってるよね」



『今更このアパートには驚きませんよ』



中庭の隅にある冷蔵庫を開けるとすごい量の缶ビールやチューハイ、ノンアルも笑

おばあちゃんが補充してくれてるらしい

ここの中庭、もはや居酒屋状態じゃん



『「じゃあ、カンパーイ！」』



缶同士はきれいな音はならないけど、それも面白いらしくジンさんは大げさに笑う

エリート感とのギャップがかわいくて

話せば話すほど年上感がなくなっていく笑



『お仕事、忙しいんですか？この時間まで？』



JN「う〜んぼちぼちかな。残業代欲しさに？」



『意外です。ジンさんお金に困ってなさそう』



JN「そう？Aちゃんはお金貸してなんて言わないでね？」



あひゃひゃひゃなんて奇妙な笑い方で笑うジンさん

こっちまで笑えてくる



『お金貸せなんて言われたんですか？』



JN「うん、ナムジュンとホソクとジミン。」



なにしてんだあいつら笑

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