第１７話 ページ17
「なぁ、ちょっといいか？」
１人、オンボロ寮に帰ろうとしていた所に誰だか知らない奴に声を掛けれらた。
彼は周りを気にしているようで、人が通らない場所に移動しようと提案された。
誰もいない教室にやってきた。
「俺、ずっとお前のことが気になっていたんだ。だから俺と付き合ってくれないか？」
教室に入って開口一番に吐いた言葉だった。至って俺は冷静だった。
いるんだよね、こういう奴。
全く関わったことないのに告白してる奴。
だいたいこういう奴は誰でもいいんだ。
１番多いのは監督生に近付く近道は俺だ。俺と仲良ければ必然的に監督生と関わることが増えると勘違いしてる奴も多い。
「無理」
と、だけ言ってソイツの横を通り過ぎようとしたが腕を掴まれて阻まれた。
振られるのが予想外だと思っているのか？むしろ何故成功すると思っているんだ？それだけ自分に自信があるのか？どこからその自信は湧いてくるんだ？特に何かあるわけでもないくせに。
離せ！と、その男の腕を振り払う。
「俺はお前のスペックを上げるための道具じゃない。恋人がいれば自分のステータスが上がると思っているんだろ？」
言葉を吐き捨て教室を出ようとした時に「調子乗んなよ。監督生と比べればお前なんか全然可愛くねえんだよ」と振られた腹いせに中学生が言うような悪口を放ってきた。
「そんなの１番自分が分かってんだよ」
ドアを閉め、廊下を歩く。窓から夕日が差し込んでくる。自身の顔に照らされる。
「A、何かあったの？」
向かいの方から監督生が歩いていた。いつ見ても綺麗な顔だ。そう思えば思うほど自分は・・・と考えてしまう。
「別に」
監督生の顔を見ないように目を逸らし、彼女の横を通り過ぎる。今は監督生の顔を見たくない。あの男の言葉に傷付いたからじゃない。
「何かあったんだったら話して。もしかして私のことで何か言われた？」
着いてくる監督生は俺の隣に並んで歩いてきた。
「俺のことはもう放っといてくれ！誰もがお前に気にかけて貰えて嬉しいと思ってんのか！？」
抑えろ、抑えろ。と思っているのに口が勝手に動く。
「人の領域にズケズケと入り込んできて迷惑なんだよ！お前みたいなのがいるから俺がこんなに惨めな思いするんだよ！お前なんか死ぬほど大嫌いなんだよ！！！」
最低だ、俺。
酷く歪ませた監督生の顔はそれでも綺麗だった。
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原(プロフ) - ももももももつつつさん» 返信がかなり遅くなってすみません。今回はエースがメインなのでバスケ部を多めに入れてみました.ᐟ.ᐟ書いていて楽しいです> < 更新再開しますので最後までお付き合い頂けると嬉しいです.ᐟ.ᐟ (12月1日 4時) (
レス) id: fac85d8135 (このIDを非表示/違反報告)
原(プロフ) - 檸檬さん» 返信がかなり遅くなってすみません。今作は監督生と男主の文章を練っているつもりなので嬉しい言葉です(；；)更新再開しますので最後までお付き合い頂けると嬉しいです.ᐟ.ᐟ (12月1日 4時) (レス) id: fac85d8135 (このIDを非表示/違反報告)
ももももももつつつ - くぁぁぁぁあ！！！ストーリーも面白いし、ジャミル、フロイドの会話も面白い！！！バスケ部最高！！！頑張ってください！！！！ (2023年2月8日 2時) (レス) @page25 id: 0eb447a2e9 (このIDを非表示/違反報告)
檸檬 - すごい面白かったです！！監督生ちゃんの葛藤とか、男主くんの感じとか全部好きです！！御身体に気をつけて更新頑張ってください！応援してます(*^^*) (2023年2月8日 0時) (レス) @page25 id: 069557edb4 (このIDを非表示/違反報告)
原(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて大変嬉しく思います☺️更新頑張ります！ (2023年1月19日 10時) (レス) id: 767bd22d2b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：原 | 作者ホームページ：https://marshmallow-qa.com/x_hara_?/)
作成日時：2023年1月11日 18時
