【81】元カノ ページ31
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その後は、やっと明日休みだから久しぶりに実家に顔を出す、というヨコの誘いに乗って、俺とAと三人で地元に戻ることにした。
地元の駅を少し歩いたところにある、帰ったら必ず立ち寄るバーに行くことにした。
その店に入ろうとした時、偶然ヨコの元カノと遭遇するというイベントが起こる。
「裕！」
そのコはヨコをそう呼んで、軽く手を振りながら近づいてきた。
「おう･･･久しぶりやな」
「全然連絡してくれないんだから」
そのコはチラリと俺を見て、すぐにヨコの方へ視線を戻した。
リョウコが成人式の日に言っていた、俺らの地元のサーフショップで働いているという、俺と同じ高校の、ヨコが高校時代最後に付き合っていた、ゆっこ先輩に似た感じの、例の彼女だ。
「ヨコの元カノ」
Aが気にしている様子だったから、ちゃんと教える。
高校の時のコだよね？とヨコに言うと、「知ってたのか」と少し驚いた顔をしていた。
そのコは帰るところだったらしく、そのまま店を出て行った。
手前のテーブル席について、Aがお手洗いに行って来ると席を立ったときにヨコが言いにくそうに口を開いた。
「なあ雅紀、バスケの勝負のことやねんけど」
「うん」
「もうええかなあ？」
やっぱり、そうだったんだ。
俺はそのつもりなんて全然なかったのに、ほんとにヨコは気を使いすぎなんだよ。
そんな事を思ったけど、口には出さずに
「今までありがと」
とだけ言って笑った。
ヨコの「元」彼女という存在が、初めて俺達三人の間に具体的に登場したのはこの日が初めてだった。
ヨコは、俺には何も隠すことなくオープンにしていたけれど、Aには注意深くその存在を曖昧なものとして表現していた。
それはAの中でも、ヨコだけじゃなく俺達二人の「男女のアレコレ」が初めて現実のものとなったのだろう。
元カノという存在を普通に会話として出した俺達に、Aの表情が少し変わってきた。
リアルに感じた？
ヨコも俺も、彼女がいて、そういうコトもずっと昔からしてきて、今があるんだよ。
さっきまで三人で手を繋いで歩いていた、その両隣は「男」なんだ。
ちょっとだけその気になったら、ヨコはAにそういう風に接してくれるよ。
Aは、それを望む？
俺にも、そう望む？
ニノが言うとおりだ。
もう何も知らない歳じゃない。
俺達三人、いろんな経験をしてきた、ちゃんとした大人になったんだから。
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りりい(プロフ) - トリコさん» いやいや、書いてる私が泣きそうですから(考えすぎ)。ハッピー雅紀ね、書きたいですよね！書かないと終われないですよね！(ハッピーな話書けない傾向にあるけど）待ってて、「サイテー」の続きをね・・・今書いてるから(もやもや)。 (2017年2月16日 21時) (
レス) id: e73758d9c4 (このIDを非表示/違反報告)
トリコ(プロフ) - いやいやいや、私が泣きそう｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡りりぃちゃん（ドキドキ)くっついた後のハッピー雅紀をそらぁもうがっつり描いてもらわにゃ！と。思ってまふ。w (2017年2月15日 22時) (レス) id: b44e167a91 (このIDを非表示/違反報告)
りりい(プロフ) - トリコさん» 終わらせないからー！まーさーきー！や、ありがとうございますほんとに。実は私もすごく叫びたい。まさきー！！ (2017年2月13日 22時) (レス) id: e73758d9c4 (このIDを非表示/違反報告)
トリコ(プロフ) - 終わらないからー！雅紀！もう怒濤の更新に楽しみすぎて毎回叫んでる。いつも書き込んですいませんでも叫びたいのですー！｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2017年2月13日 20時) (レス) id: 000aaf7ccb (このIDを非表示/違反報告)
りりい(プロフ) - トリコさん» 裏側楽しんでいただけて嬉しい！読み直してもらえるのも嬉しい！がんばります、あと10年分くらい・・・！ (2017年2月10日 19時) (レス) id: e73758d9c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりい
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=lily1022
作成日時：2017年2月1日 20時
