【54】自分の立場 ページ4
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それから話はAの最近別れた彼氏の話題になった。
初めて出来た彼氏と別れたと泣いていた日、Aが落ち着くまで俺にしがみつかせていた。
ベッドにもたれて座って、膝の間にAを置いて、ずっと背中を撫でていた。
「寝ちゃった･･･」
泣き疲れたのか、Aは俺の胸に顔を乗せていつの間にか寝てしまっていた。
こんなになったAを見たのは初めてで、こんな状態のときに俺に頼ってきたのももちろん初めてで。
Aを受け止めながら複雑な気持ちだった。
それでも、この時に思った「今まで以上に大事にする」という気持ちは、忘れていない。
大事に、自分のポジションを動かさず、Aが安心するように。
それが俺のポリシーといっても過言ではない。
この件があってから、Aは自分の恋愛ネタを何でも俺に話し出した。
この間あった飲み会でかっこいい人がいた、大阪の人でね、裕くんみたいなしゃべり方して楽しいの。
そんな話を顔色一つ変えずに聞くことにもすっかり慣れて。
付き合うことになった、の次に別れちゃった、と報告された時はAはもう取り乱すことはなかった。
「やから続きは家でやろうや」
「そうだね、俺んちくる？」
今日は実家に帰る予定だ、と言ったヨコにそう提案した。
詳しく聞かせてもらおうじゃないか、そんな思いだった。
じゃあさっそく帰ろうかと盛り上がっていたところに、Aから「メールだよ」と言われ自分のケイタイを確認する。
雅紀くん何してる？
今から会えないかな。
そんなメールを見て、一気に現実に引き戻された。
「彼女？」
Aが様子を伺うようにそう聞く。
「いや、まだ違うんだけど･･･」
「いい感じのコ？」
俺にはほんとに容赦ないよね、と相変わらずなAに笑いかけながら
「まあ･･･そうなるかなあ」
なんでこんなタイミングかなあ、って思いながらメールを返す。
「でも平気。帰ろ？」
「ええの？俺のことは気にせんでええよ」
「大丈夫！ヨコとみわこの方が大事」
当然のことだ。
彼女だったらまた違ったかもしれないけど、今回はダメなやつ。
いい感じのコ？
まあ、相手からしたらそうかもね？
ケイタイをデニムのポケットにつっこんで、Aに笑いかける。
「A、帰ろ？」
俺達の街に、三人で帰ろう。
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りりい(プロフ) - トリコさん» いやいや、書いてる私が泣きそうですから(考えすぎ)。ハッピー雅紀ね、書きたいですよね！書かないと終われないですよね！(ハッピーな話書けない傾向にあるけど）待ってて、「サイテー」の続きをね・・・今書いてるから(もやもや)。 (2017年2月16日 21時) (
レス) id: e73758d9c4 (このIDを非表示/違反報告)
トリコ(プロフ) - いやいやいや、私が泣きそう｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡りりぃちゃん（ドキドキ)くっついた後のハッピー雅紀をそらぁもうがっつり描いてもらわにゃ！と。思ってまふ。w (2017年2月15日 22時) (レス) id: b44e167a91 (このIDを非表示/違反報告)
りりい(プロフ) - トリコさん» 終わらせないからー！まーさーきー！や、ありがとうございますほんとに。実は私もすごく叫びたい。まさきー！！ (2017年2月13日 22時) (レス) id: e73758d9c4 (このIDを非表示/違反報告)
トリコ(プロフ) - 終わらないからー！雅紀！もう怒濤の更新に楽しみすぎて毎回叫んでる。いつも書き込んですいませんでも叫びたいのですー！｡ﾟ(ﾟ´ω`ﾟ)ﾟ｡ (2017年2月13日 20時) (レス) id: 000aaf7ccb (このIDを非表示/違反報告)
りりい(プロフ) - トリコさん» 裏側楽しんでいただけて嬉しい！読み直してもらえるのも嬉しい！がんばります、あと10年分くらい・・・！ (2017年2月10日 19時) (レス) id: e73758d9c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりい
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=lily1022
作成日時：2017年2月1日 20時
