Salvia. (ページ4)

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ともだちの1日の話をしてたら、おれに話をふられたから、おれも記おくをたどりつつ、説明したら、ともだちにバカにされたみたいに “ ひとりでねれないの？ ” と言われた。
好きな人とねて何が悪いっていうの？みんなだってママとねる時あるでしょ？

だから、もしかしたらあべちゃん、やさしいから言わないだけで、本当はいやなのかも、なんて思ってたけど、そんなことないみたい。

ふとんの中で、おれのことをぎゅ、てして頭に顔を埋めて、小さな声であべちゃんが呟く。

「おれ、さくまいないとだめみたい」

よりいっそう強くなるうで。おれはうれしくなって、甘えるみたいにむなもとにおでこを押し付けた。

「そんなの、おれもだよ」

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体をゆすられて目を開く。すぐとなりにいたあべちゃんはもうパジャマから私服に変わってる。あれ、おれもしかしてねぼうした？と聞くとあべちゃんはくすくす、笑いながらカレンダーを指さす。そーだった！今日休みなんだった！あせりからふとんをいきおいよくめくった時は何も思わなかったけど、まだ寒い。

「さくま？ねないでよ？」
「……え？」
「おれ、ふっかに怒られるのいやだから早くしてよね」

ね起きどくとくの、ぽやぽやする、この、なんだろう、まだねたりない感じ。一度起き上がった体を、また逆戻りしたくなるような感覚にあべちゃんは気づいたのか、おれを急かす。たしかに、ふっかに怒られるのはいやかも、なんて思えば、何を思ったのかあべちゃんがおもむろにおれに顔をよせて、

「早く食べに行こ？」

はなれていく。いっしゅんだけ、ほっぺたに感じたぬくもりに、おれは、へ？、とアホみたいな顔で止まった。なのに、あざとさMAXであべちゃんはおれをさそう。おれより先に、あべちゃんだけが大人に近づいてる気がしてさみしくなる時がある。今みたいに。

「いますぐじゅんびするから待ってて！！」

飛び起きて言えば、少しめいわくそうに顔をゆがめられた。

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