【d!】私のために、生きろ。2 (ページ42)

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素直になれなくてページ42

グルッペンはベッドに座りあたしを見た

gr｢話は聞いたぞ。…手と足はどのくらいで治る？｣

『わかんないけど3日くらいすれば治るんじゃない？』

gr｢…適当だな｣

いつも通り笑うとグルッペンは眉をひそめた。

『…何？』

gr｢ずっと後悔していた｣

グルッペンを見ると紅い綺麗な瞳が潤んでいてドキリとする
こんな顔、初めて見た

gr｢ちゃんと気持ちを伝えていればよかったと｣

『気持ち？』

gr｢Aのことが好きで、愛していて、手離したくない、ずっとそばにいて欲しい…そう素直に言えていれば｣

次は眉を下げてそう言うグルッペンに思わず笑ってしまう
笑うとこじゃないのに！

gr｢何故笑っている｣

『だって！グルッペンって結構つらつらと言葉が出てくるのに、なんだか不器用で可愛くて…！』

gr｢こんな気持ちは初めてなんだ、仕方がないだろう｣

拗ねて視線を逸らすグルッペンが可愛いすぎる

『ふふ、でもそんなところも好きなの』

グルッペンが目を見開いてあたしを見る

gr｢今、なんと…？｣

『好きだって言ったの』

あたしに詰め寄るグルッペン
ギシリとベッドが音を立てる

gr｢今度こそどういう意味合いか聞いても、構わないか？｣

『いいよ？』

gr｢俺の事をどう思ってくれているんだ？｣

前に大好きと伝えた時は定かではなかったあたしの気持ち。
今なら素直に言える

『好き、大好き、愛してる。1人の男の人として。あたしとずっと一緒にいてくれる？』

グルッペンは手袋を外し、あたしの頬に触れた
ひんやりとした感触
あ、違う…あたしの顔が熱いのかな

『あれ、あたし顔真っ赤？』

gr｢あぁ、りんごのようだぞ｣

『やだ、恥ずかしい』

照れたように笑えばグルッペンはふぅ、と息を吐いた
そしてあたしの頬に触れたまま告げた

gr｢好きだ。俺と結婚してくれ。｣