【d!】私のために、生きろ。2 (ページ40)

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無事ではないページ40

ショッピside

kn｢おい、まだゾムとAが来てへん｣

shp｢インカムも繋がりません｣

ガラガラと崩れ始めたスタンシアラ城を見る
早くせんと2人とも…

shp｢やっぱ俺も合流して｣

kn｢何言ってるんや！居場所もわからん上に今にも爆発しそうなところに乗り込むなんてアホか！｣

shp｢でも…！｣

城の方へ走り出そうとした俺の腕を必死に引くコネシマさん
すると城の方角から声が聞こえてきた

『おーい！』

間違うはずもない、Aの声だ
目を凝らして見ると、こちらに走ってくるゾムさん。背中にはAが乗っていた。

『久しぶりー！』

俺とコネシマさんに手を振っている
ん？

kn,shp｢手がない！？｣

よく見れば足もない
スタンシアラの連中、そこまで…！
でも本人は元気そうだ

2人が俺たちの元へ辿り着いたところで、スタンシアラ城が爆発した
危機一髪

『やば〜、結構ギリギリだったね。ゾム』

zm｢はぁ、ドキドキしたわ｣

なんだかいつも通りの明るさのAに拍子抜けする
でも

shp｢A、手と足が…｣

ゾムさんがピクリと反応する

『あーこれね！拘束具外れなかったからゾムに斬ってもらった！』

kn｢不死身ってほんとチートやな…｣

zm｢斬ってるときめちゃくちゃ心が痛かってん…｣

shp｢そういうことなら、よかった｣

ホッとする俺の顔を見てAがはにかんだ

『も〜、ショッピは心配症なんだから〜』

shp｢はいはい、早く帰って手当てしてもらいましょ｣

俺は自分の服を破り、Aの手首足首に巻き付けて止血する

『ありがと、ショッピ』

shp｢どういたしまして｣

俺たちが乗ってきたヘリが近くに着陸する
俺はゾムさんに声をかけた

shp｢俺が背負いましょうか、ゾムさん｣

ゾムさんは少し間を置いて答えた

zm｢こうなったのは俺のせいやし、ぺ神のとこまで運ばせてほしい｣

shp｢…そっすか｣

『あたしが頼んだんだからゾムのせいじゃないよ。自分を責めないで。』

zm｢それでも、や。大人しくおぶわれてろ、な？｣

『はーい』

2人に手を貸してヘリに乗る
コネシマさんが、俺にしか聞こえない声量で言った

kn｢…ええんか？｣

shp｢はい｣

微笑んで返事をした。