【d!】私のために、生きろ。2 (ページ38)

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地下牢獄ページ38

ゾムside

ダクトから上半身だけ出し、キラーピアスで確実に息の根を止める
バレないように殺し、床に降りる

zm｢どこにおんねん…｣

無駄に広い
大体は地下牢にいると思うが、1階から下への階段が見当たらない

足音が聞こえて来て、すぐに近くにあった部屋に入る

zm｢執務室？｣

机の上にキラリと光るものが見えた

俺がAにプレゼントしたネックレス
…間違いなくこの城のどこかにおる
手に取ってギュッと握る

zm｢…絶対助けたるからな、待っててくれ｣

ポケットにネックレスを入れてその部屋のダクトへ入った。

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜

玄関広間へ降りる
ここには兵士たちの死体がたくさん横たわっていた
シッマとショッピくんがやったんやな

歩いていると、足元に違和感を感じる
ここだけ感触と響く足音が違う

そこをよく調べると、下り階段が現れた

zm｢ビンゴ｣

地下牢獄への入口や。
中へ進んでいくと男の声が聞こえた

ル｢それにしてもなんとも不思議なお方だ。不死身かと思えば、心も頑丈でおられる。｣

物陰に隠れて聞き耳を立てる

ル｢精神的苦痛もものともせず…いや、そう見せてるだけかもしれませんが｣

『まだわからないの？心も不死身能力持ってるってこと』

Aの声
久々に聞けて思わず涙が出そうになる

ル｢嘘を言っちゃあいけない。貴方が確実に心に傷を負っていることなど、瞳を見ればわかる｣

『デタラメ言ってんじゃねぇ、地獄に落ちろ』

Aの口からこんな汚い言葉は初めて聞いた
あんまり余裕もなさそうや

ル｢いいえ。白から灰色へ、そして黒へ変わるその絶望した瞳が好きなのです。それが貴方…A様であられるならもっと愛おしい｣

『慢心は人間の最大の敵だって言葉、知らない？』

鼻で笑うAに男は笑う
その時上の階から爆発音がした

ル｢おっと、上ではすごいことになっていますよ。人生の最期を貴方と過ごせて、光栄です、A様｣

zm｢最期なのはお前だけやけどな｣

Aと男しかいなかった地下牢に入る
絶対ここでぶっころしたんねん