戦略 ページ34
グルッペンside
会議室に幹部全員を集めた。
不在の幹部とも通信を繋げている。
tn｢総統｣
窓から外を眺めている私に対し
トントンが声をかける
振り向きながらこう告げた。
gr｢我々は、スタンシアラへの攻撃を開始する。｣
全員黙って頷いた。
tn｢命令をどうぞ｣
gr｢コネシマ、シャオロン、前線を上げろ。｣
kn,sha《了解》
gr｢チーノ、戦車と兵器を引き連れ、お前もそこに加われ。｣
ci｢俺ですか？｣
gr｢東からシャオロン、西からコネシマ、中央がお前だチーノ｣
ci｢わかりました。｣
一瞬不安そうな表情が見えたが、すぐに決意を固めたように頷いた。
gr｢兄さん、今どこにいる｣
ni《海の上。スタンシアラ西側。》
gr｢丁度いい。海軍と合流しスタンシアラ西から攻め込んでくれ。｣
ni《了解》
gr｢オスマン。スタンシアラに協力していると思われる国と外交し錯乱させることは可能か｣
os《簡単ではないで》
gr｢やってくれ｣
os《…了解めう〜》
gr｢ひとらん、我が国東側の監視。少数精鋭でな。1番攻められる可能性が低い｣
ht｢了解｣
gr｢エーミール｣
次に呼んだ名前に、本人含む全員がピクリと反応した。
滅多に戦場に出ない人間だからだ。
gr｢戦車の運転を頼む。大先生を乗せ、2人で南…Aが拐われた集落、ロボロの故郷へ向かえ。｣
ut｢僕も？｣
gr｢エーミールの運転する戦車の上から狙撃し、残ってると思われるスタンシアラの兵を全て駆逐しろ｣
エーミールと大先生か顔を見合わせる。
頷いて、俺を見た。
ut｢やるよ｣
em｢えぇ、お任せください｣
ふぅ、と息を吐く。
俺の次の言葉を待っている者たちを見た。
gr｢他は待機しろ｣
zm｢は？なんで俺が待機やねん｣
shp｢納得いきません。Aはどうするんすか！｣
ゾムとショッピが予想通りの反応を見せる。
最高戦力と言ってもいいほど強い2人を動かさない、それには理由がある。
zm｢すぐ助けへんとAが酷い目に…｣
gr｢だがあいつは死なない｣
shp｢そういう問題では！｣
tn｢グルさん｣
トン氏が低い声で俺を呼ぶ。
tn｢今の言い方はあんたが悪いで、死なへんから放っておいていいわけとちゃう…何か考えがあってのことやろ？｣
その通りだ
今下手に出ても相手の罠にかかるだけ、もっと優位に立つには時間がいる
gr｢ゾムとショッピはすぐに出れるように準備しておけ｣
そう言い残して会議室を出た。
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作者名：雪白ましろ | 作成日時：2024年2月9日 17時
