潜む影 ページ30
ロボロside
rb｢A、今日はありがとう｣
『え、なにが？』
rb｢一日中子供たちと遊んでくれたやん｣
その日の夜、Aにすっかり懐いた子供たちを寝かしつける。
1人はもうAから離れなくて、手を握ったまま寝ている。
『あはは！あたしも超楽しかったし、お礼言われるようなことはしてないって』
そうはにかむA。
Aの人の良さに、シスターには｢本当に恋人同士になったらいいのに｣なんて言われた。
それは絶対ないんやけどな
『それにさ、なんかロボロが優しい理由がわかったよ』
rb｢え？｣
『ここの雰囲気もシスターさんも神父さんも、優しいからだね』
俺はAに優しくしたことなんてない、はずやけどなぁ
てっきりあんまりよく思われてないと思っとった
rb｢よかった…｣
『よかった？』
rb｢あぁ、いや…俺、見回りしてくるわ｣
『あ、それならあたしも…』
立ち上がる俺に続いて、Aも立ち上がろうとするが、子供が手を離してくれないらしくまたベッドに座る。
『あー、どうしよ』
rb｢後からでええよ、その子がここまで懐くの珍しいんやから｣
眉を下げて微笑むAを置いて、外へ出た。
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
大きく伸びをする
我々国本拠地より暗いから星がよく見える。
さて、見回り開始。
村人たちに話を聞きつつ暗いところを確認する
やけに静かだ。
その静けさが不自然で…怪しい。
考え込んでいると後ろから足音が聞こえてきた。
Aか？いや、違う。1人の足音やない。
｢見つけたぞ！天の声だ！｣
｢捕らえろ！｣
｢殺すなよ！｣
ひとつため息をつく
転送技術で呼び出したナイトスナイパーを構えながら振り向いた。
rb｢こんばんはー、死 ね｣
笑みを浮かべて矢を放った。
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作者名：雪白ましろ | 作成日時：2024年2月9日 17時
