護衛の任務 ページ26
rb｢俺自身が調査に行きたい場所があんねんけど｣
朝の会議室でロボロが手を上げる。
ロボロは基本的にこの城の情報室にいるため、珍しい発言だった。
rb｢南の方にある小さな集落。そこで怪しい連中が出入りしてるって話があってな。大人数で行ったら目立ってまうし、俺1人で行きたいんやけど｣
tn｢いや、お前はここの情報の要やぞ。1人で行くようなことは…｣
rb｢そう思ってゾムに頼んだんやけど、最近忙しいみたいやから…｣
グルッペンから近々戦争があるということを聞いてから皆忙しなく働いている。
トントンと鬱も目の下の隈が目立つし、オスマンと兄さんは外交のため出張。コネシマとシャオロンも北のスタンシアラの国境付近の監視をしていて不在。
あたしはスッと手を挙げた。
『じゃあ、あたしがロボロの護衛につくよ。2人なら大丈夫でしょ？』
zm｢たしかにAの強さなら申し分ないけど…｣
『手、空いてるのもあたしだけだもん。ロボロ、どうかな？』
ロボロはあたしを見て頷く。
rb｢Aがええなら頼みたい。グルッペン、構わへんか？｣
gr｢そうだな…今の状況的にもそれが妥当か｣
その言葉にあたしとロボロは顔を見合せて頷いた。
rb｢ほな、俺とAは今日の夜ここを出る。情報室のほうはチーノに任せんで。｣
ci｢了解です｣
そしてグルッぺンが｢解散｣と言うとみんなが席を立ち始める。
今日の夜か、色々準備しなきゃ。
あ、その前に
『チーノ』
ci｢はい？｣
会議室を出ようとするチーノを呼び止めた。
『ごめんね、忙しいと思うんだけど…ちょっとラボに寄ってくれない？』
チーノは微笑んで頷いた。
ci｢先輩の頼みを断るわけないじゃないですか！｣
うん、これで
全員に武器が行き渡るね
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作者名：雪白ましろ | 作成日時：2024年2月9日 17時
