伝説の武器 ページ18
コネシマside
kn｢休憩や！｣
sha｢ああん？まだええやろ！｣
最近鍛錬に力を入れているシャオロンと手合わせ中。
Aが改造したシャベルを使い始めてから何倍も強くなったシャオロンにため息をつく。
kn｢はぁ…そもそも卑怯やで。そのAの武器。ドーピングと同じや！｣
シャオロンはにやりと笑った。
sha｢なんや、憂いの嘆息が欲しいんか？｣
やらへんけどな！と意地悪く笑うシャオロンに呆れ果てた。
そうやないねん。
kn｢俺にも伝説の武器が待ってんねんぞ。｣
sha｢あぁ、グルッペンから聞いたで。Aに突き刺さってた大剣やろ？｣
こくりと頷く。
どうやらその改造に時間がかかっているようだ。
それでも楽しみにしてんねん。本人には言わんへんけど。
と、その時インカムから声が聞こえた。
《コネシマ、今時間ある？》
Aの声にシャオロンと顔を見合わせる。
インカムをONにして応答。
kn｢あるで。｣
《屋上で待ってる。完成したよ、お待たせ。》
kn｢すぐ行く。｣
ついに俺専用の剣が。
自然と口角があがる。
sha｢そんな嬉しいんやったら、ちゃんとAのこと褒めてやれよ？｣
kn｢Aの前で素直になれへんお前に言われたないわ。｣
sha｢うるせぇ！｣
叫ぶシャオロンを置いて、屋上へと向かった。
〜屋上〜
階段を登って外に出ればもうAが先についていた。
デジャブや。全く同じ光景を見たことがある。
kn｢A｣
『コネシマ、ごめんね？忙しかった？』
振り向いて俺を見るAに首を横に振った。
kn｢いや、丁度時間あってん。A特製の武器の話なら、すぐ来ない理由はないやろ？｣
『それって…もしかして期待してくれてる？』
少し嬉しそうなAの頬を両手で掴む。
kn｢あんまり調子乗んなよ？｣
『ふへ、いひゃい…』
俺の手首を掴んで離れるAにため息をついた。
まぁ、お前の腕は認めてんねんけどな。
kn｢で？できたんやろ？｣
Aは頷いて、両手の掌を上に向ける。
そこに大きな剣が姿を現した。
黒と紫で彩られたなんとも禍々しい大剣。
『コネシマ。』
kn｢なんや？｣
『本当に使う？これ。』
少し困った顔をするAに答える前に、柄に手をつけた。
すると視界が真っ白に染まる。
遠くで俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。
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作者名：雪白ましろ | 作成日時：2024年2月9日 17時
