【d!】私のために、生きろ。2 (ページ14)

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迫りくる脅威ページ14

鬱side

zm｢なんで、なんでなん…グルッペンでもショッピくんでもなくて…なんで大先生なん、A…｣

ut｢ｽｩｰｯ……あのー、ナチュラルに僕のこと貶してるよね？｣

ガチで悲しそうな瞳をしてるゾムに言いづらかったけどツッコまずにはいられなかった。

部屋の隅で体育座りして落ち込むゾム。
その後すぐに幹部たちがぞろぞろと入ってきた。
僕に罵声を浴びせながら。

〜・〜・〜・〜・〜・〜

tn｢…と、いうわけや。｣

説明後。
全員が未だに僕の膝の上にいるAちゃんを見る。

ci｢俺の先輩を返してください！｣

tn｢お前のやないやろ。｣

shp｢そうです。俺のAっす。｣

kn｢お前のでもないわ！｣

言い合いを続ける幹部たち。
するとずっと黙ってたゾムが、グルちゃんの所まで歩いて手を出した。

zm｢俺にラブリースティックくれ。そんでAを魅了したら全部解決や。｣

tn｢なんも解決してないんですがそれは｣

gr｢ゾム、お前がそう言うことを見越し私とトン氏によってラブリースティックは封印済だ。｣

会議室に後から来た理由はそれだったのか。さすがはグルちゃん。

『じゃあまだ大先生のこと大好きでいられるね、幸せ！』

そう言って僕の頬に口付けるAちゃん。
幹部たちが叫び声をあげて立ち上がる。

zm｢くそっ…Aに大好きなんて、俺でも言われてへん！｣

その言葉に何故かピクリと反応するグルちゃんが見えた。
ん？なんかあったなこれは。

os｢とりあえず魅了が解ける方法を探すのが先決やろ。｣

マンちゃんの言葉に全員が頷いた。

gr｢Aよ、ラブリースティックの魅了効果はどうすれば解除される？｣

グルちゃんの問いに、Aちゃんはぷいっとそっぽを向いた。
その反応に、グルちゃんがバン！とテーブルを叩く。

ビクッと驚くAちゃんはすかさず僕に抱きついた。

『大先生の言うことしか聞かないし…』

gr｢はぁっ…｣

我らが総統の余裕のない行動に全員が動揺していた。
こんなグルちゃんは初めてや、戦争ですら見たことない。

os｢大先生から聞いてもらってええ？｣

ut｢Aちゃん？ラブリースティックの効果はどうしたら解除されるか、教えてくれへん？｣

Aちゃんは僕を見て嬉しそうに笑う。

『そんなに長続きしないから、時間が経てば解けるよ！1日しないくらいかな？』

その言葉に全員がホッと胸を撫で下ろした。
…この男以外は。

zm｢もう見てられへん…！｣

ゾムが武器を構え、僕に迫ってきた。