【d!】私のために、生きろ。2 (ページ13)

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ここに墓石をページ13

鬱side

グルちゃんとトンちが後から来るみたいなのでAちゃんと会議室へ入る。
まだ誰も来てないようだ。

ut｢ほな座って待ってよか？｣

『うん！』

いつもの席に座ると、Aちゃんは僕の膝の上に座ってきた。

ut｢Aさん！？｣

思わずさん付けになってしまう。
Aちゃんは僕の手をとって、それを自分のお腹へ回してこちらを向いた。

『だいせんせ、もっとぎゅーってしてよ。』

照れながらの可愛すぎるそのお願いを僕が断れるはずもなく。
ぎゅ、と腕に力を込めて、顎をAちゃんの肩に置いた。

『ひゃっ！』

ut｢ん、どしたん？｣

『えへへ、大先生の息が首筋にあたって…くすぐったい。』

少し困ったようなその顔に悪戯心が芽生え、ふーっと息を吹きかける。

『わぁ！？』

ut｢んふふ、はぁ〜かわい｣

zm｢…お命頂戴仕る。｣

…後ろから刃物の音と物騒な言葉が聞こえた。
Aちゃんの肩から顔を離して後ろを見る。

ut｢ゾム！いつの間に！？｣

zm｢それが人生最後の言葉か？｣

ut｢ち、ちがっ…！これは誤解やねん！｣

zm｢誤解？しかとこの目で見たで、お前自らAに息を吹きかけるのをなぁ！｣

…それに関しては私自らやりましたことお詫び申し上げます。

どう答えようか迷っていると、Aちゃんが僕の肩に腕を回し、頬同士をくっつけた。

『ゾムだめ！あたしの大先生、殺さないで。』

ぴたり、とゾムが動きを止める。

zm｢A…？｣

『あたし大先生と結婚するの。だいせんせ？何から始める？手を繋いで、キスして、その先も、いいでしょ？』

頬を染めて眉を下げ、極めつけは上目遣い。
…どうやら今日が、僕の命日らしい(二重の意味で)