【d!】私のために、生きろ。2 (ページ11)

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最大のやらかしページ11

鬱side

Aちゃんの説明通りにスティックを振った。ぼーっと僕を見つめるAちゃん。

ut「なーんちゃって！こんなんで女落とせたら苦労せぇへ……ん？？」

すごい勢いでAちゃんが僕の腕に抱きついてきた。豊満な胸が押し付けられる。
あーこの感触はあかんわ…じゃなくて！

ut「え？あの、Aちゃん？もしかして…」

Aちゃんが顔を上げて僕を見るその瞳の中にハートが見えた。

『だいせんせ？はぁやば、かっこいい。だいすきすぎる〜！』

瞳だけではなく語尾にもハートが付いたような喋り方。
どうやらラブリースティックの特殊効果は成功みたいだ。

僕は大汗をかく。
これ思っとるよりやばいことになってへんか？

好き好き言うAちゃんに頭を抱えているとインカムから声が聞こえた。

tn《おいこら大先生。Aを総統室に呼んでくるっちゅー責務はどうしてん？遅い。》

ut「トンち、僕やらかしてもうた。」

tn《は？》

〜総統室〜

未だに僕の腕に抱きついてるAちゃんを連れて、総統室のドアをノックする。

gr｢入れ。｣

グルちゃんの返事を聞いて中に入る。
部屋にはトンちもいて、2人ともその光景に目を丸くした。

『だいせんせ？ここに用事があるの？あたしとしては2人きりになりたいんだけど、だめ？』

上目遣いでお願いしてくるAちゃんに思わず頬を染める。
この子ほんまかわいい。ただでさえかわいいのにこれはあかんやろ。

しかしグルちゃんの声で我に返る。

gr｢どういうことか説明してもらおうか大先生。｣

ゴゴゴゴゴゴゴ
という効果音がとてもよく似合っていた。