epilogue ページ50
、
「平野いる？」
俺のクラスを訪ねて来たのは、1番嫌いなアイツだった。
「なに？」
と気怠げに声を上げると、神宮寺もはあ、と大きく溜息をついて近付いてくる。
いちいち嫌味な奴だな、なんて思いながら俺も少しずつ神宮寺に近付く。
「ついて来い」
神宮寺はそれだけ言って、先をスタスタと歩いていく。
なに？
本当は行きたくない気持ちでいっぱいやったけど、なんとなく、仕方なく後をついていくと、そこはAのクラス。
「ここで待ってろ」
と、神宮寺に言われ、俺はクラスの外でまるで犬のように待て。
中を覗くと、そこにはAの隣に座る神宮寺の姿が。
はあ、めっちゃ腹立つ。見せ付け？とか思いながら、会話を盗み聞きしよう、なんてこっそり2人に近づく。
すると、Aが、
「あの時、チャイムが鳴らなかったら、私言えてたのかな。…なんかもう、ダメな自分に嫌気がさすよ…」
とか言ってるのが聞こえてきた。
これって、さっきの俺とのこと？とか考えていると、神宮寺がいつの間にか俺のすぐそばに居て、コソコソ話で俺に耳打ちをする。
「Aの話、聞いてやって」
そう言って、俺の肩をポンポンと叩いて、笑いかけてきた神宮寺に、ああ、コイツは悪い奴じゃなかった、なんて今更気付く。
「ありがとう」
とだけ言うと、神宮寺はそっと教室に背を向けて帰っていった。
だから俺はAに気付かれないように、そっと隣の席に腰掛けた。
「私、本当にどうしようもなく……紫耀が好き………」
end#
あとがき
無事終了しました！
これ１つに収まるかな、なんてヒヤヒヤしていたのですが、最後は端折りに端折って…なんて…笑
今回はさらっと書き終えよう！とか思って書き進めていたのですが、書いてる途中で登場人物達が暴れ始めて。笑
特に神宮寺くんが。
なんか途中で、もはや私、結末は神宮寺とくっつけるんじゃないのこれ！？とか思うほど、神宮寺くん大活躍になってしまい、中には神宮寺とくっついて欲しかったー！なんて意見も多いのではないでしょうか！笑
毎日たくさんの方がアクセスしてくださったり、評価やお気に入り、本当に励みになっていました！！
こんな作品でしたが、読んでくれてありがとうございました。
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/itisdestiny/?
↑新作始めました。(もう中盤)
今までの感じとはガラッと変わってます、よろしければ是非。 主人公は岸くんです。
タロウ
終わり←49.
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あきんちょ - めちゃめちゃ良かったです！ぜひぜひ2nd season かいてほしいです！ (2019年5月7日 23時) (
レス) id: 5f9a7e6066 (このIDを非表示/違反報告)
タロウ - ののさん» コメントありがとうございます！わたしの処女作品から！嬉しいです！拙い文章ではありますが、楽しんでもらえれば幸いです！！作者登録はあまりするつもりはありません…フリーダムにやっていきたいなあ、なんて思っていて…これからもよろしくお願いします。 (2017年11月14日 19時) (レス) id: 9be0b69fd5 (このIDを非表示/違反報告)
のの(プロフ) - 「世界はそれを愛とよぶ」から拝見しています。タロウさんの作品に出会い、久しぶりに頻繁に占ツクにアクセスするようになりました！差し出がましい申出かとは存じますが、タロウさんは作者登録はなさらないのですか？これからも続き、楽しみにしています！ (2017年11月14日 8時) (レス) id: dbdd18e851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：タロウ | 作成日時：2017年11月12日 22時
