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…まさか。
もしかして。
エクセルを使って表計算をしてる最中に、思いつく。
そうや。
チーフは、マルちゃんの事が好きなんや。
マルちゃんに彼女がおる、って言葉にもしたくなかったからあんな辛そうな顔をしたんや。
…そうすると、チーフに何の危害も加えてへん俺が嫌われる理由も見えてくる。
恋敵やからや。
マルちゃんに彼女がおると分かってても、仕事面でも支えてる自分に勝算が僅かにあるはず…
そんなチーフの淡い期待なんかも想像してもうて、俺が勝手に泣きそうになる。
怖いと思ってたけど。
ホンマは。
一途にマルちゃんのことが好きなだけなんや。
「マルー、ここなんやけど…」
「えーっと、あ、酒造メーカーさん…日本酒推しなんやけど若い人からの支持が少ないねんなぁ」
「そ、それをメーカーさん側も問題視してて…でも流行りのレモン系には走りたくないって」
パソコンとにらめっこしてると、二人の会話が聞こえて思わず顔を向けてまう。
あぁ、マルちゃん、チーフにそんな近付いて話さんといて。
…そんな距離感で接されたら抱きたくもない期待抱いてまうねんから。
チーフったら、なんて苦しい恋愛をしてるんやろう。
「大倉〜、ちょっと来て」
「はい」
チーフと話してたマルちゃんが俺を呼ぶ。
返事をして急いで二人の元に行くと、チーフは突き刺すように俺を見る。
…圧倒的な嫌悪。
分かってる、チーフにとったらマルちゃんと二人きりで話せる時間を削った俺は邪魔なんやって。
「ここのメーカーさんの意向とデザイン部の提示が噛み合ってへんのよ、」
「あぁ、デザインの方はマニア向けのですもんね」
「そうなんよ、若者から日本酒を支持してもらえるようなキャッチコピーとデザインがなぁ…」
「あ、じゃあコピーライターさんにもう一度…」
「いや、そうやなくて。大倉が、考えてみいひん？ってこと」
「はい？」
「チーフと大倉が、キャッチコピーとデザイン考えればエエと思うん」
いや、無理無理。
やって俺ら犬猿の仲よ？
めちゃくちゃ嫌われてんで、俺。
ていうか、俺営業部やん。
そう指摘すると
営業部の方がアチラ側の意向に添える事があんねん。それに二人ともデザイン系の大学出てるやん、
なんて無理矢理な言葉を返される。
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れいんと。(プロフ) - つらきさん» コメントありがとうございます！更新速度が遅くて申し訳ない…。んー、どうでしょ。その辺りにも触れていきたいと思っています笑 (2021年10月3日 9時) (
レス) id: e2762dc7c7 (このIDを非表示/違反報告)
つらき(プロフ) - 大量更新ありがとうございます〜！！これからの展開が楽しみです。青さんが何を考えてるのか全然わからない笑 橙さんは少し緑のことが好きだったのかな、だから出勤してきたのかな、と考えを巡らせてます。更新頑張ってください！ (2021年9月27日 11時) (レス) id: 5dae2b6d43 (このIDを非表示/違反報告)
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