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俺の目論みは怖いほど上手くいった。
大倉は罪悪感に苛まれてるし。
皆人間なんて噂好きの下世話な生き物なんやから、真偽を確かめずに噂する。
『大倉君とチーフはデキてるらしい』なんてゴシップネタ。
ちょっと流石に無茶な情報やったかな、って思ったけど皆案外信じてくれてたし。
ただ、それが大倉への嫌がらせにまで発展すんのは計算外やった。
俺の、マルに大倉が勘違いされればエエや〜としか思ってへんかったから。
「……。」
フ、とした時にアイツと合う目。
薄っすい色素の瞳は相変わらず綺麗。
茶色の瞳には憎しみとか怒りの感情が乗せられていた。
“チーフのせいで”
声にされてなくても、大倉がそう思ってるって誰でも分かる。
それぐらいアイツの瞳は綺麗な代わりに雄弁や。
そこで思いつく。
始めの計画では俺を憎ませる、ってことやったけど。
それを愛には変えられへんやろうか？
憎愛なんて紙一重なんやもん。
周りが大倉に嫌がらせをする中で、俺だけが優しかったら？
俺のせいで憔悴してる大倉に、俺だけが寄り添ったら？
心の中に浮かんできた事に、俺の心臓はドキリ、と鳴った。
方向性が決まったなら後は行動するだけ。
……とは言っても何をどうすればエエのか分からへんまま過ぎてって。
そんな時にちょうどエエことが起こった。
うちの部署の階が工事する。
「大倉さんにも伝えておきましょうか」って言い出してくれた笹倉さんに「エエよ、俺から連絡しとくから。」って返した。
偶然を装って大倉の前に表れる。
そうして二人きりの時間を作ればエエ。
一応残業申請はしておくし。
頭に浮かぶ大倉の顔。
綺麗なお人形さんみたいな顔立ちは男から見てもやっぱりかっこええと思う。
……早く、アイツを俺のモンにしたい。
沸き上がってくる欲望は暗く、心を支配していった。
好きやねん、って言ってまいたい。
脈絡もなく抱き締めて唇奪いたい。
それが出来ひんのは自分に自信がないから、なんて言っても誰も信じてくれへんやろう。
こんな回りくどい道からやないと大倉は俺に振り向いてくれへんもん。
「…好き」
寒空の下呟いてみた言葉は違和感しかなくて。
でも大倉に届いてればエエな、なんてポエミーな事を考えた。
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れいんと。(プロフ) - つらきさん» コメントありがとうございます！更新速度が遅くて申し訳ない…。んー、どうでしょ。その辺りにも触れていきたいと思っています笑 (2021年10月3日 9時) (
レス) id: e2762dc7c7 (このIDを非表示/違反報告)
つらき(プロフ) - 大量更新ありがとうございます〜！！これからの展開が楽しみです。青さんが何を考えてるのか全然わからない笑 橙さんは少し緑のことが好きだったのかな、だから出勤してきたのかな、と考えを巡らせてます。更新頑張ってください！ (2021年9月27日 11時) (レス) id: 5dae2b6d43 (このIDを非表示/違反報告)
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