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第一種目、五十メートル走。
私の個性なら、五十メートル先にたどり着くのに一秒もかからない。スタートした瞬間にゴール。ドヤ顔がしたくなるというものだ。
蛙「移動ちゃん…すごい個性ね、瞬間移動かしら？」
『あー、うん。梅雨ちゃんは蛙？』
蛙「そうよ。蛙は嫌いかしら？」
いいえ好きです、と全力で否定させていただいた。
第二種目、握力。
『いや、こればっかりは無理…』
私の個性じゃこの競技はどうすることもできない。私は力一杯力んだが結果は、女子の平均どころかそれより下という数値が出た。
横では腕の六本生えた背の高い男の子が、やばそうな記録を出していた。
第三種目、立ち幅跳び。
私の手の届く限り遠くに瞬間移動すればいいだけの話。ジャンプして、そのまま瞬間移動、地面に足が着く前にもう一度瞬間移動すればどこまでもいけそうだが、流石に自分を何度も転移させるのは骨が折れるしキリがないのでやめた。
第四種目、ボール投げ。
手元のボールをできる限り遠くへ転移させるだけ！おっとここで事件発生。
緑谷が個性を発動しようとしたが、相澤先生の個性抹消によりボールはひどく近いところに落ちた。
相「つくづくあの入試は、合理性に欠けるよ」
頭脳派の子が締め出されるようになってるもんね。
一通り相澤先生の叱責を受けた緑谷は、ボールを持ってもう一度円の中心に立った。
どうするんだろう。個性を使って動けなくなってもダメ、逆に個性を使わずに感情に流されるのもダメ、相澤先生はどちらをとっても彼を除籍処分にする。
前世の記憶とやらをたどってみたが、該当するものは思い出せない。彼がこのまま学校を去るという筋書きはないはずだが。
数秒後彼のとった行動に私もクラスのみんなと一緒に息を呑んだ。
感情任せでもなく、至極冷静な判断を下し、腕全体を使わず指だけを犠牲にしてボールを飛ばした。
『…すごい』
鳥肌がたった。みんな私の言葉に頷いた。
流石は、この世界の主人公。
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率(プロフ) - とむらさん» 確かに…原作で大事になってきそうですね…今まで戦闘訓練も二人組にしてたけど三人組にすればいい話ですね！すみません、次回から青山くん編入させます！ほんとコロコロ変えてしまって申し訳ない… (2018年10月15日 2時) (
レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
とむら(プロフ) - 青山居ないって大丈夫ですか？原作の方で意外と重要な気もするのですが……もしそれも踏まえてB組にしたのならすみません。 (2018年10月14日 21時) (レス) id: fe1253ce58 (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - †NANA†さん» 本当だ…ご指摘ありがとうございます！恥ずかしいミスをしておりました… (2018年10月12日 17時) (レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ6で、「上から四番目」ではなく「上から三番目」だと思います。 (2018年10月12日 16時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - 琥珀さん» 青山君は人数的な事情でいません。ごめんなさい…彼はB組に行ったんです。多分夢主ちゃん体育祭の組み合わせや期末の試験も青山君のポジションになるかと… (2018年9月22日 6時) (レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：率です | 作成日時：2018年9月1日 18時
