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私はもう一度鉄哲の頭を叩いた。はっ、と意識が戻ったようだ。そうか、叩くなりなんなりと刺激を与えればいいのか。
『あいつに返事したらダメだぞ。回れ右だ。あっち行こうぜ』
泡「どういうことだ？」
『とりあえず一千万取りに行こう！な！鉄哲！嬉しいだろ！？』
遠ざかって行く騎馬に少し焦ったように心操は追い討ちをかけた。
心「逃げるのか！」
鉄「そんな訳ねえだろ！！」
信じらんねえ。私は額に青筋を立てた。
『おい泡瀬、こいつの口溶接しろ』
泡「ほい」
泡瀬によって口が縫い付けられた鉄哲は、解せないという顔で私を見上げた。そこに実況の声が響いた。
《おっと！一千万はなんと轟チームの手に！！残り四分！！》
しまった。
『総員！一千万に直行！奪い返すぞ！』
「「了解！！」」
んー！と鉄哲も口を塞がれてはいるが声をあげた。
そして氷の張ってあるコートの端の方に向かっている時に思い出した。そういえば、心操のハチマキ取るの忘れた。
＊＊＊
轟「上鳴！」
上「りょ、了解だウェーイ」
轟の元に直行すれば、もうほぼアホになりかけている上鳴の、無差別放電を使う気らしい。
『っ、いばらちゃん！』
塩崎ちゃんが私たちをツタで覆う前に、轟たちが絶縁体の布を被ったのが見えた。これでは一千万も見えない。そうだ。いいこと考えた。
『塩崎ちゃんやっぱいらない！これ被って！』
轟「！？っ、待て、上鳴…」
布を被っていて見えなかったが、ばちばちという音で上鳴は無事に放電したらしい。停電の布を奪ったことで一番近くにいた同じチームの轟たちは上鳴の攻撃を真っ向に受けているはず。
そして布を退ければ、轟チームの周りにいた騎馬が、彼らも含めて若干戦闘不能になっていた。
裏返っているがチラッと見えた。一千万は一番下のやつだな。
《なんと！！一千万は再び移動チームの手に！！絶縁体の毛布を奪われたことで轟チームも戦闘不能！！》
『よし、取り戻したぞ！あとは逃げるだけだ！各チームから距離を取れ！』
掲示板ではあと二分。守りきれるか。いやできるな。
全方向を警戒していると上空から爆発音が聞こえた。爆豪だな。避けても爆発で方向を変えてくる。仕方ない。
私は爆豪を緑谷チームの上空に転移させた。
驚いている顔が見えて少し笑った。
《あと一分！》
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率(プロフ) - とむらさん» 確かに…原作で大事になってきそうですね…今まで戦闘訓練も二人組にしてたけど三人組にすればいい話ですね！すみません、次回から青山くん編入させます！ほんとコロコロ変えてしまって申し訳ない… (2018年10月15日 2時) (
レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
とむら(プロフ) - 青山居ないって大丈夫ですか？原作の方で意外と重要な気もするのですが……もしそれも踏まえてB組にしたのならすみません。 (2018年10月14日 21時) (レス) id: fe1253ce58 (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - †NANA†さん» 本当だ…ご指摘ありがとうございます！恥ずかしいミスをしておりました… (2018年10月12日 17時) (レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ6で、「上から四番目」ではなく「上から三番目」だと思います。 (2018年10月12日 16時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - 琥珀さん» 青山君は人数的な事情でいません。ごめんなさい…彼はB組に行ったんです。多分夢主ちゃん体育祭の組み合わせや期末の試験も青山君のポジションになるかと… (2018年9月22日 6時) (レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：率です | 作成日時：2018年9月1日 18時
