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移動A身体年齢は１６歳、精神年齢は約２０歳、ただ今先頭を駆け抜けております。
四キロ。確かこのコースの全長が四キロ。半分は超えたか。さっきの絶壁のところをスキップしたのは大きい。多数の参加者があそこで足止めを食らうはず。
と同時に、私への負担も大きかった。見えていれば、と調子に乗ったはいいものの結構な距離があったようで地面に着地した瞬間体がガクンとなってしばらく動けなかった。
連続して使うなら、持って後一回。次が地雷原だ。そこをスキップすれば勝ったも同然。油断するつもりもないが。
《おーっと移動選手、疲れが見え始めております！》
マイク先生の浮かれた実況に、空中に浮かんでいるカメラへ向けて中指を立てたい衝動を抑えた。ダメだ。プロヒーローが見てる。世界に流される。
まあ私が爆豪なら躊躇なく立ててただろうな。
＊＊＊side緑谷
かっちゃんと轟くんを抜かして、うす暗いトンネルを抜けて、明るい開けた場所に出たと同時に、耳をつんざくような歓声が聞こえた。やった、と踏み出した瞬間に、マイク先生の実況が響いた。
《なんと
二着、二着？
唐突に冷める頭の中と、徐々に弱まって行く歓声。そして声が響いた。
『よお、緑谷。遅かったな』
移動A。灰色の長い髪を風に揺らして、彼女が立っていた。ここにいると言うことは、彼女が。一着だったのか。
先に行こうと必死で、実況なんて聞いてもいなかった。
緑「い、移動さん、なんで、」
その言葉を口にしてから、愚問だと知った。
『なんで…？…変なこと言うな。言ったよな？私も、お前には、勝つって』
ゴクリ、と唾を飲み込んだ。いつもの彼女ではないような、ただならない雰囲気がにじみ出ていた。黒い息を吐いているような、でも口の端がつり上がっている。
『ふふ、轟と、爆豪と、お前は、一着じゃなくて二着を争っていたんだよ。ふふ、ふははは！』
突如狂ったように笑い出した彼女に、無意識に僕は足を後ろへ運んでいた。
そして突然に俯いたと思ったら、いつも通りの顔に戻った彼女がこう言った。
『はー___ごめん』
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率(プロフ) - とむらさん» 確かに…原作で大事になってきそうですね…今まで戦闘訓練も二人組にしてたけど三人組にすればいい話ですね！すみません、次回から青山くん編入させます！ほんとコロコロ変えてしまって申し訳ない… (2018年10月15日 2時) (
レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
とむら(プロフ) - 青山居ないって大丈夫ですか？原作の方で意外と重要な気もするのですが……もしそれも踏まえてB組にしたのならすみません。 (2018年10月14日 21時) (レス) id: fe1253ce58 (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - †NANA†さん» 本当だ…ご指摘ありがとうございます！恥ずかしいミスをしておりました… (2018年10月12日 17時) (レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ6で、「上から四番目」ではなく「上から三番目」だと思います。 (2018年10月12日 16時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - 琥珀さん» 青山君は人数的な事情でいません。ごめんなさい…彼はB組に行ったんです。多分夢主ちゃん体育祭の組み合わせや期末の試験も青山君のポジションになるかと… (2018年9月22日 6時) (レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：率です | 作成日時：2018年9月1日 18時
