１８ ページ20
『戦闘は避けられないとしても、奴さんら潰すよりみんなと合流した方がいい。あのヴィランが大勢出てきた広場、相澤先生が危ないからあそこに向かおう』
尾「うん(潰すって言った…)」
『というわけで、広場はどっちだ？』
尾「え」
『こんな変なところで方向なんて分かるわけないだろ！お前だけが頼りなんだよ！どっちだ！』
尾「僕だって急にここに出たんだから、方向なんて知らないよ！」
くう、方向音痴が憎い。相澤先生が危ないってのに、下手すればオールマイトも危ないってのに！
この場で広場の場所を知っている奴らといえば。
『じゃ、尾白。私が奴ら怯ませるから逃げの方針で一人だけ引きずってきて』
尾「う、うん、了解！」
私と尾白は周りでナイフを手に舌なめずりをしているヴィランに向き直った。
『ここに藁人形がありますね』
＊＊＊
『どうした尾白！さっきから変だぞ！怪我？怪我したか！』
尾「いや、別に怪我はしてないけど(上鳴たちが言ってたのってこれか…)」
尾白がさっきから目を合わせてくれない。もしかしてまた怖がらせたかな。相手側はうまく怯んだからよかったんだけど。
(尻尾ごと)撫でてやりたいが今は時間がないので誤解は後で解くことにする。
『よし、じゃあお前、広場ってどっちだ』
「誰がお前なん__グッ」
私は奴の顔を思いっきり掴んだ。頭にツノが生えている。握力なんて微塵もないが伝わってくれればよろしい。
『なあ、眼球の裏側って見たことあるか？』
「え、」
『無いのか？じゃあ見せてやろうか？』
特別サービスで黒い笑顔を添えた。ありがたく思いやがれ。
青い顔をするヴィランは、震える指で自分の来た方向をあっち…っと指差した。そしてそのまま尾白に絞め落とされ気絶した。
大勢来たヴィランも、箱を開けてみれば雑魚ばかり。路地裏にはびこるチンピラの寄せ集めだ。敵の狙いは戦力の分散。主犯は広場にいる。そこには相澤先生がいる。
よし、と場所がわかったことに喜びを感じながらも、さっきのヴィランと同じように青くなっている尾白にショックを受けた。
『ねえ、言っとくけどさっきのは広場の場所を知るため最善策を図っての合理的脅迫だからね？』
尾「うん、合理的虚偽みたいなものだよね…あと広場はこっち」
『おお、ごめん』
@@@
()は心の中の声みたいな、あの漫画でよくある雲みたいな吹き出しです。設定に追加するの忘れてました。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 555人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
率(プロフ) - とむらさん» 確かに…原作で大事になってきそうですね…今まで戦闘訓練も二人組にしてたけど三人組にすればいい話ですね！すみません、次回から青山くん編入させます！ほんとコロコロ変えてしまって申し訳ない… (2018年10月15日 2時) (
レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
とむら(プロフ) - 青山居ないって大丈夫ですか？原作の方で意外と重要な気もするのですが……もしそれも踏まえてB組にしたのならすみません。 (2018年10月14日 21時) (レス) id: fe1253ce58 (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - †NANA†さん» 本当だ…ご指摘ありがとうございます！恥ずかしいミスをしておりました… (2018年10月12日 17時) (レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ6で、「上から四番目」ではなく「上から三番目」だと思います。 (2018年10月12日 16時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - 琥珀さん» 青山君は人数的な事情でいません。ごめんなさい…彼はB組に行ったんです。多分夢主ちゃん体育祭の組み合わせや期末の試験も青山君のポジションになるかと… (2018年9月22日 6時) (レス) id: 50d8353751 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：率です | 作成日時：2018年9月1日 18時
