ひゃくごじゅうはち ページ26
ス「き、きさま、俺にこんな真似をして、ただで済むと」
『あー、そんな御託は死ぬほどどうでもいい。そこの、えーと、パンダとか、スパッツとか、◯ンダムとかいう奴』
私は鎖をジャラジャラ鳴らして、手を目の前に突き出した。ちょうど、外科医がオペを始める前みたいに。
そして、武装色で指を覆った。
そこで初めてCP9がたじろいだ。
『次に口を開いたら、これを首に刺す。威力は、ご存知で？長官』
＊＊＊
二人と引き離されて薄暗い部屋に鎖で固定されている私は、はらわたが煮え繰り返る思いで二人を待っていた。
あの後あの長官は口を開くと言う行為が怖くなったのか身振り手振りでCP9に何かを訴え、しかしCP9が動かないのを見て痺れを切らし、やっと腰を上げたブルーノが私をここへ引きずった。
簡単に言ったが抵抗はした。ロビンとフランキーを私の目が届かない距離に居させてなるものか、と。
でもあいつ、めっちゃ力が強いじゃんか。それに私の能力も見抜いたようだしなすすべがなかった。
海楼石でぐるぐる巻きにされて、ご丁寧に柱に固定されたのだ。肩が痛い。
ギリギリとすごい形相で歯ぎしりをしている私を恐れてか、扉の前で待機している海兵二人は身を寄せ合って震えて居た。
ぎぃ、と扉が開く音がした。
やっと、と顔を上げれば唇を切ってしかめっ面のフランキーと、半ば放心状態のロビンがいた。顔に殴られたような跡がある。
『どうした』
勤めて冷静に話そうとしたのだが、口から出るのは自分でも驚くくらい低い声だった。
フ「どうもこうもねえよ。そこのニコロビンが出した条件にケチをつけられて、麦わらの野郎どもは全員この島でとっ捕まったてよ」
『そんで二人して殴られたのか？』
ロ「彼らが、私のせいで」
ロビンが下を向いて涙をこぼした。
今すぐに鎖をぶっちぎってあのパンダを殺してやりたい。
ギリギリと歯ぎしりを続けながらこの世で一番酷い拷問方を考えていた。
フ「うるせえぞ預言者」
『チッ、今すぐあのパンダの顔やばいことにしてやりてえ』
しまった本音というか憎悪が漏れた。こんなんじゃ無い。ロビンを安心させなくては。
『でも、とっ捕まったって聞いたのか？』
私の記憶ではそんな出来事ないぞ。
フ「この島に乗り込んで海兵五人を倒して、今頃は全員まとめて鎖に繋がれているだろう、なんて自慢げに話してたぜ」
ああ、そういうことか。
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ロンロン - 一気に読んでしまいました！本当に面白くて大好きです！また番外編もほのぼのしててすごく好きです！これからも楽しみにしていますねヽ(*´∀｀)ノ (2018年10月23日 18時) (
レス) id: eca632b0ba (このIDを非表示/違反報告)
イゾウRAVU - とっても面白いです!!これからも頑張ってください！更新待ってます！ (2018年10月20日 13時) (レス) id: 0e771d3d36 (このIDを非表示/違反報告)
ファウスト(プロフ) - ヒロアカの方もとても面白いのですが！できればONE PIECEの方も更新お願いします。つ、続きが気になりすぎる！！ (2018年9月18日 17時) (レス) id: 2967d5163e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：率です | 作成日時：2018年8月24日 12時
