なな ページ8
中年くらいの男を囲んで、みんなで何かを話し合う。
八十歳くらいまで生きてから転生するのかと思ったら、もうあの人埋めちゃうのかな？治せない病気だったり？聞いた感じそうではないけど...
村人の一人が倒れた人を担ぎ、どこかへ歩いていく。みんなついていくので、私も追いかけた。
『ねえ、なんかあったの？』
「あっ、A」
「ゲオが倒れちゃったからこれから埋めにいくところ」
『なんで倒れちゃったの？』
「さあ」
さあって、病気かもわからないのに埋めちゃうのかな。
木の根元についた村人たちは、倒れた彼を地面に寝かせた。
『そのまま埋めちゃうの？まだ死んでないのに？』
「いや？首を切ってからだよ？」
その言葉を理解するよりも早く、村人の一人がどこからともなく持ってきた斧を、ゲオと呼ばれる男の首に振り下ろした。
血いものが飛んで、地面と、斧と、それを振り下ろした村人を染めた。
周りにいた村人たちが、予め掘っておいた穴の中に首と体を投げ入れ土を被せていった。
私はその様子を呆然と見ていた。
やがて我に帰り、あたかも当然のように振る舞う村人たちに恐怖を抱いた。
私は小屋に走って逃げ帰り、鍵をかけた。
冷や汗が背中を伝い、心臓は破裂するほど鳴っている。
『やばい、この島はやばい。』
彼らにとっては普通でも、私にとっては恐怖でしかない。ちょっと気絶しただけで首を落とされるとか、思い出しただけで震えが止まらない。
『私も殺される？木の根元に埋められて生き返るっていうけどその保証は？もし殺された後に埋められなかったら？』
怖い。
深呼吸して落ち着こうとしてもうまくいかないし、何より震えが止まらない。
『そう、だ。島から逃げれば、もう殺されない。』
島から逃げればいいんだ。そう思うと幾分かは気が楽になった。
もうこの島にはいられない。出て行こう。
幸い、上陸してこない船なら島が取り巻く蜃気楼の外にいくらでも通る。乗せて貰えばいい。
食料は最低限、いや、持って行かなくてもいい。水だけ集めて明日の朝に出よう。問題は、船がどこかにあるかどうか。
コンコン
誰かがドアをノックした。
＊＊＊
駄文を短くできない作者です。すみませぬ。
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率(プロフ) - いずたろすさん» 読んでくれてありがとうございます！主人公は木から生まれた人みたいな感じですね。私はあんまりあらすじを書く才能がなかったみたいで、多分続編のあらすじもこういう感じだと思います^ ^ (2018年7月21日 18時) (
レス) id: 1fe256fb16 (このIDを非表示/違反報告)
いずたろす(プロフ) - すごく面白いです！主人公が植物人間ってどういうことだろう！？と思って見てみたのですが見事にこの作品にどハマりしてしまいました…(*'ω'*) これからも頑張ってください！ (2018年7月21日 17時) (レス) id: e17f26d915 (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - イリアさん» 今動画を見て確認しました。仰る通りでした。七武海を登場させるためにポンポン開いてました。他の方の作品を読んで、本部で開くものだと勘違いしていました。今から修正は無理だと思ったので、読み流してくれるとありがたいです。今度からはちゃんと調べるようにします (2018年7月21日 17時) (レス) id: 1fe256fb16 (このIDを非表示/違反報告)
イリア(プロフ) - 七武海会議は世界政府管理でマリージョアで開かれるとてつもなく重要なことを決める為の元帥、大将、中将が集まるめちゃくちゃやばい会議なんですよ！ (2018年7月21日 17時) (レス) id: 9be3e906ec (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - はわわ、ありがとうございます。エピソードごとに別の人が書いたみたいになってしまう作品ですがみていただけて凄く光栄です！頑張りますm(__)m (2018年7月18日 18時) (レス) id: 1fe256fb16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：率です | 作成日時：2018年7月3日 13時
