にじゅうろく ページ28
そんなこんなあるが、私は今の立場がそこそこ気に入っていて、変わることがないだろう、なんてフラグを立てていた。
＊＊＊
これは厨房のおばちゃんと、掃除のおばちゃんの会話である。
「ねえ、そういえばあんたのとこで働いてるあの子、未来予知ができるとか噂になってるけど、その辺どうなの？」
「それはあの子とクザンさんが変な話してるのを誰かが聞いたってだけよ」
「でもちょっと変わった子よねえあの子」
「そうそう、未来予知といえば、あの子厨房で働いてる時、新米がお皿を落としそうになったら床に落ちる前にキャッチしてくれるのよね。いくら瞬発力が良くても、それが何回も続けば、この子未来が見えてるんじゃないかって思っちゃうわ」
「それなんていうのだっけ、そうそう、見聞色のなんたらっていうらしいわ。私掃除中に見たことあるのだけれど、それが使えるとなんでも避けれるんですって」
「じゃああの子、それが使えちゃったりして」
「あはは、そんなわけないわ、まだほんの子供じゃない」
「なんだか背が伸びるのは早いんだけどねえ」
その会話を影で聞いていたものは、豪快に笑いながら廊下を歩いて行った。
＊＊＊
ガ「ぬおうっ！Aっ！」
『げぇ、ガープさん。なんのご用ですか。ってうあぁ！』
何か言う前に脇に抱えられた。
ガ「修行に行くぞ！」
『は？修行？え？て、えぇ！？』
急に訪れたガープさんは、状況が理解できない私を抱えてすごいスピードで何処かに向かった。
なんか、前にもこんなことあったな。
＊＊＊
ガ「A、お主見聞色の覇気が使えるな？」
『使えないです』
ガ「それは見聞色の覇気がどのようなものか知っての答えだな？」
ガープさんはニヤニヤしながら私を見下ろした。
この狸じじいが！
『とりあえず返してください。私まだ仕事残ってますし、』
私はガープさんに木の人形や木刀やらが置いてあるまさに訓練所に来ていた。
どうしたどうした、と戸惑いながら私たちを遠巻きに見ている新米海兵が、ガープさんに気がついてさらに慌てた。
ガ「修行を始めるぞ。とりあえず一回やってみるかの」
そう言うが早いかガープさんは私に向かって岩が砕けそうな拳をぶっこんできた。
ギリギリでそれをしゃがんで避ける。殺気なんてまるで含んでいないからむしろ恐ろしい。
それでも構わず拳を振り回しているガープさんと、それを避ける私を見て、新米海兵たちが感心の声をあげていた。
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率(プロフ) - いずたろすさん» 読んでくれてありがとうございます！主人公は木から生まれた人みたいな感じですね。私はあんまりあらすじを書く才能がなかったみたいで、多分続編のあらすじもこういう感じだと思います^ ^ (2018年7月21日 18時) (
レス) id: 1fe256fb16 (このIDを非表示/違反報告)
いずたろす(プロフ) - すごく面白いです！主人公が植物人間ってどういうことだろう！？と思って見てみたのですが見事にこの作品にどハマりしてしまいました…(*'ω'*) これからも頑張ってください！ (2018年7月21日 17時) (レス) id: e17f26d915 (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - イリアさん» 今動画を見て確認しました。仰る通りでした。七武海を登場させるためにポンポン開いてました。他の方の作品を読んで、本部で開くものだと勘違いしていました。今から修正は無理だと思ったので、読み流してくれるとありがたいです。今度からはちゃんと調べるようにします (2018年7月21日 17時) (レス) id: 1fe256fb16 (このIDを非表示/違反報告)
イリア(プロフ) - 七武海会議は世界政府管理でマリージョアで開かれるとてつもなく重要なことを決める為の元帥、大将、中将が集まるめちゃくちゃやばい会議なんですよ！ (2018年7月21日 17時) (レス) id: 9be3e906ec (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - はわわ、ありがとうございます。エピソードごとに別の人が書いたみたいになってしまう作品ですがみていただけて凄く光栄です！頑張りますm(__)m (2018年7月18日 18時) (レス) id: 1fe256fb16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：率です | 作成日時：2018年7月3日 13時
