にじゅうさん ページ25
クザンさんの言葉を先読みして遮った私だが、そんな私を見てクザンさんは変な顔をした。
青「褒められ慣れてる？」
『ここに来て特に』
青「へえ」
『手止めないでくださいよ』
青「このまま海兵にして俺の補佐官にしたいくらいだね。将来有望だよ君は」
『げ、それだけは勘弁です』
部屋は再び沈黙に戻った。
こういう沈黙嫌いなんだよな。
『そういえばクザンさん』
青「なんだい」
『麦わら海賊団って知ってますか』
青「知らないねえ。なに、有名な海賊なの？」
『有名になる、海賊ですね』
聞いたことがないならまだルフィ五歳位かな？クロコダイルは未だ七武海だし、あれ？ルフィが海賊になって最初のイベントなんだっけ？
『クザンさん、せん、ではなかったな、ぜん、ん？善良の？バギーって知ってますか』
青「知らないねえ。賞金首だったりするの？」
『未来の七武海ですよ。海賊王の船に乗ってました』
青「えぇ、未来の七武海？しかも海賊王って、Aちゃん、もしかして未来でも見えるの？」
『見えますねぇ』
青「...じゃあ俺の未来が見えたりするの？」
『うーん...クザンさんは海軍をやめますよ。多分、十年か二十年くらい後に』
青「...そんなこと、よくわかるねぇ」
クザンさんは似合わない真剣な顔でこちらを見る。私としては沈黙を埋めるための軽い冗談のつもりだったのだが、間に受けてもらっては。
『子供の戯言ですよ』
＊＊＊
それから一時間ほど執務をした私たちだが、ふと、昼食を取っていないことに気がついて食堂に来ていた。厨房のみなさんからのご好意で、私はクザンさんと昼食を取ることになった。なぜか 。
カレーを頬張っているところで、彼は思い出したように私に聞いた。
青「他にも何か起こったりするの？」
『さっきの話ですか？それはですね、えぇっと、』
青「子供の戯言だと思って聞くよ。単純に興味があるからねえ」
これは、言っちゃっていいものだろうか。彼は多分本当に興味があって聞いているのだろうが、私は原作を捻じ曲げるようなことはしたくない。
『そうですね。誰、とはいえないですけど、十年後ぐらいには七武海の首が三つ、いや四つかな？すげ変わってますよ。そのうち三人は一個の海賊団によって』
最低限のことを言って彼の方を見ると、またもや真剣な顔で私を見ていた。
そんなに見つめられたら照れるなぁ(棒)
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率(プロフ) - いずたろすさん» 読んでくれてありがとうございます！主人公は木から生まれた人みたいな感じですね。私はあんまりあらすじを書く才能がなかったみたいで、多分続編のあらすじもこういう感じだと思います^ ^ (2018年7月21日 18時) (
レス) id: 1fe256fb16 (このIDを非表示/違反報告)
いずたろす(プロフ) - すごく面白いです！主人公が植物人間ってどういうことだろう！？と思って見てみたのですが見事にこの作品にどハマりしてしまいました…(*'ω'*) これからも頑張ってください！ (2018年7月21日 17時) (レス) id: e17f26d915 (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - イリアさん» 今動画を見て確認しました。仰る通りでした。七武海を登場させるためにポンポン開いてました。他の方の作品を読んで、本部で開くものだと勘違いしていました。今から修正は無理だと思ったので、読み流してくれるとありがたいです。今度からはちゃんと調べるようにします (2018年7月21日 17時) (レス) id: 1fe256fb16 (このIDを非表示/違反報告)
イリア(プロフ) - 七武海会議は世界政府管理でマリージョアで開かれるとてつもなく重要なことを決める為の元帥、大将、中将が集まるめちゃくちゃやばい会議なんですよ！ (2018年7月21日 17時) (レス) id: 9be3e906ec (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - はわわ、ありがとうございます。エピソードごとに別の人が書いたみたいになってしまう作品ですがみていただけて凄く光栄です！頑張りますm(__)m (2018年7月18日 18時) (レス) id: 1fe256fb16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：率です | 作成日時：2018年7月3日 13時
