に ページ3
ハッと目が覚めてしまった。
しかしそこはベッドの上ではなかった。気絶する前と変わらない状況で、私は恐怖した。
『ぁあああぁぁぁ！』
口から勝手に叫び声が出て来た。落ちないようにと私をつかんでいる何かに手を伸ばした。
しっかりとつかんだどころで、私は、それが自分の首に直接張り付いていることに気づいた。しかしそんなことを気にしている場合ではない。
落ちたら死ぬのだ。
そう思い、私は固く目をつぶり、必死にそれに噛り付いた。
『ああああぁ！助けて！助けて！』
いるかもわからない相手に向かって、私は必死に助けを求めた。
少し、いや大分経ったかも知れない。
手は痺れて、声は枯れ、体は冷えきった。
顔は涙と鼻水でぐしょぐしょだし、一体なんのために自分がこんな目にあわされているのか、と悲観していた頃だった。
ガサガサと葉が擦れるような音と、人の声がした。
「もしかしてミヤ？なんでそんなに叫んでるの？遅かったけど、なんか身体が変だった？」
声の主はそれだけいうと、私の首に張り付いていたなにかと、私の体ごと持ち上げ、木の幹の上に座らせた。
驚くことがたくさんあった。
私の首に張り付いていたものは木の蔦で、私は木の枝から降りているその蔦の先にぶら下がっていたようだ。
私を助けてくれた人も、薄い水色の髪に、紫の眼をして、飾りのない民族衣装のようなものを着ていた。まるで、アニメから出て来たような人だった。
つまり、私が知る限り地球上でこんな髪と目の色をした人間は知らない。
「なんか普通に生まれる時と違っていつもより身体が大きいね。もう一ヶ月かかったから大丈夫かな？って思ってたんだけど。ところでなんで泣いてたの？」
私は彼女が何について話しているのか理解できなかった。
『ここはどこ？』
「北のほうだよ。そういえばいつもは南の方なのに北で生まれたよね。私がたまたま近いところにいたから良かったけど、いなかったら蔦が離れて死んじゃってたかもね。」
北のほう？私がどこにいるのかまだわからない。しかし彼女は私を助けてくれたらしい。
『ありがとう』
「なんかミヤにしては感謝するなんて変だね？やっぱりなんかあった？」
『私、まだここがどこだかわからないんだけど。』
「だから、島の北のほうだよ。私がいつも昼寝してる場所の近く」
島？島とは？
『島って何？』
「島って...この島のことだよ？ミヤさっきから変だよ？とりあえず下に降りてみんなに伝えに行こう？」
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率(プロフ) - いずたろすさん» 読んでくれてありがとうございます！主人公は木から生まれた人みたいな感じですね。私はあんまりあらすじを書く才能がなかったみたいで、多分続編のあらすじもこういう感じだと思います^ ^ (2018年7月21日 18時) (
レス) id: 1fe256fb16 (このIDを非表示/違反報告)
いずたろす(プロフ) - すごく面白いです！主人公が植物人間ってどういうことだろう！？と思って見てみたのですが見事にこの作品にどハマりしてしまいました…(*'ω'*) これからも頑張ってください！ (2018年7月21日 17時) (レス) id: e17f26d915 (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - イリアさん» 今動画を見て確認しました。仰る通りでした。七武海を登場させるためにポンポン開いてました。他の方の作品を読んで、本部で開くものだと勘違いしていました。今から修正は無理だと思ったので、読み流してくれるとありがたいです。今度からはちゃんと調べるようにします (2018年7月21日 17時) (レス) id: 1fe256fb16 (このIDを非表示/違反報告)
イリア(プロフ) - 七武海会議は世界政府管理でマリージョアで開かれるとてつもなく重要なことを決める為の元帥、大将、中将が集まるめちゃくちゃやばい会議なんですよ！ (2018年7月21日 17時) (レス) id: 9be3e906ec (このIDを非表示/違反報告)
率(プロフ) - はわわ、ありがとうございます。エピソードごとに別の人が書いたみたいになってしまう作品ですがみていただけて凄く光栄です！頑張りますm(__)m (2018年7月18日 18時) (レス) id: 1fe256fb16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：率です | 作成日時：2018年7月3日 13時
