にひゃくじゅうろく ページ35
『ッチ、邪魔だ。退け。燃やすぞ』
怯んだ様子は見せたが撤退の様子は見えない。
全部切り捨てて向かおうと刀をもう一つ取り出したところではたと気づいたことがあった。
いやちょっと待て私。いまあの仕掛け扉をくぐればブルックに分身と出会うことになりつまりはモリアに通されるわけだ。それはごめんだな。うん。
ならここから抜け出して空っぽになっているサニー号を目指すべきでは？
『うんそうだな。計画変更だ』
もうここにはナミたちがいないわけだし、ここにいるゾンビ全員無力化しちゃって大丈夫だろう。
私はニヤッと笑いながら塩が大量に入った袋を取り出した。
＊＊＊
一仕事終えた私は、コートについた埃を叩きながら周りを見渡した。
確か、ホグバックの秘密の部屋に入ったナミたちは、そのまま棺桶に入れられてあのゴスロリの女の子のところに送られると。もうルフィたちはサニー号を降りてここに向かってきてる頃だろう。それで一人づつ捕まって影を抜かれて、サニー号に放置される。私はできればあのルフィの影が入った巨人と戦いたくないし、ペローナがお宝を積んでる間サニー号で待機してるか。
『いや、待てよ？あれ、もう一人七武海来てたな…？』
そうだった。あのクマみたいななりしたクマってやつ。あいつが来て、そんでゾロが大怪我するんだった。あの大怪我、ゾロの中では何かが成長するかもしれないけどこちら側としてはなんのメリットもないわけだ。大事なイベントだが、抜いちゃっていいよね。
こんな簡単に七武海倒せるなんて思っちゃいないけど私一応覇気使えるし、ゾロとサンジとブルック合わせれば、いける……？
よし、と靴紐を結び直して私は音を立てずにサニー号のあるべき方向へ向けて走り出した。
そこでふと、嫌な気配が動いているのを感じた。
侍「ふーんふーん、ふーーーん」
下駄の音だ。それに混じって鼻歌も聞こえる。ビックスに酒で、紛れもなくブルックの声だ。
だが、ブルックではない。
侍「おや、そこに誰かいますね」
まずい。いるのがバレた。
『え、えーーっと、だ、だーれもいませんよー』
私が答えると暗闇の中から干からびた侍が現れた。目が落ち窪んでいて、どことなくブルックに似ていた。
侍「おや、さっき渡された写真とそっくりのお嬢さんですね」
と、侍は懐から紙を取り出した。紛れもなく私の手配書だった。
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不在証明(プロフ) - 一気読みしました！とても面白かったです！ついにシャボンディ編ですね！その後のお話も好きなエピソードなので更新楽しみにしています頑張ってください！ (2021年10月9日 1時) (
レス) id: 0bad24017f (このIDを非表示/違反報告)
葉月 - 久々に見にきたら更新されてて嬉しいです。楽しみにしています！ (2019年5月7日 18時) (レス) id: e1b44d4df8 (このIDを非表示/違反報告)
ホタル - おぉ！しばらく見ない間に更新されてる...！いつも応援してます。個人的には２年の空白の間で夢主ちゃんが何をするのかがすごく楽しみです！ (2019年5月1日 3時) (レス) id: 6fae34f835 (このIDを非表示/違反報告)
歌恋 - とっても面白いです！更新楽しみに待ってます！頑張ってください！ (2019年2月18日 18時) (レス) id: bd711dd19d (このIDを非表示/違反報告)
ちきん - 200話突破、おめでとうございます！いつも更新を楽しみにしています！これからも頑張ってください！応援してます！ (2018年11月29日 20時) (レス) id: eca632b0ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：率です | 作成日時：2018年11月3日 8時
