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JM side
狭い道を抜けると、開けたところに出た。
そこには、何やら集まって騒いでいる4.5人の男がいた。
Aちゃんどこにいったんだろう… そう思って周りを見渡したとき、男達のほうから女の人の声が聞こえた。
「誰か… 助けて… 」
あれ… この声…
そう俺が思ったとき、ジンヒョンが刀を抜きながらものすごい速さで男たちに向かって行った。
ズシャッッッッ
グアアアアア
刀が人を切る音と、男達の呻き声、叫び声が誰もいない道に響きわたる。
ほんの一瞬の出来事だった。さっきまで騒いでいた男たちは地面に突っ伏しピクリとも動かない。
SJ「A…… 」
JM「Aちゃん……！！ どこか怪我は？ 大丈夫？」
『は、はい… 』
JM「ここは俺に任せて、ヒョンはAちゃんと屋敷に戻ってください」
SJ「…あぁ、すまない」
ヒョンはAちゃんを支えながらゆっくり歩いていった。
衝撃だった。
あんなジンヒョン初めて見た…
剣術に秀でているヒョン。だけど、その剣術を、その剣の矛先を人に向けるなんて絶対にしない人だ。
ましてや殺生なんて…
さっきのあの剣使い、一切無駄がない動き。
確実に急所を狙った攻撃。
地面に突っ伏す骸を見ると、一人一人的確に急所を切られている。
JM「ヒョン…… 」
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A side
ソクジン様と並んで屋敷へ向かう。季節はそろそろ冬。日が沈むのも早くて、薄暗くなってきた。
ジミン様と別れてから、ソクジン様はずっと私の手を握って歩いていた。
水路に沿って屋敷に向かう静かな道。私は流れる水をぼーっと見ていた。
さっきのことが脳裏によぎり、気持ちが重くなる。気を紛らわそうとわざとふざけた感じでソクジン様に話しかけた。
『ソクジン様は私が危ない時にいつも助けに来てくれて、私の君子様みたいですね！』
私の手を握るソクジン様の手に力が入って、いきなり立ち止まった。
あれ、なんか変なこと言っちゃったかな。君子様ってここだと失礼なのかな。
SJ「いったい… いったいどれだけ俺のことを心配させれば気が済むんだ」
ソクジン様の低い声が響く。
『 あ、えっと… 』
SJ「こんなに俺のことを心配させておいて、なんでそんな悠長なことを言ってられるんだ」
私を見るソクジン様の顔は苦痛に歪んでいた。
あぁ、どうかそんな苦しそうな顔をしないでください。
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まちゃ(プロフ) - hirotdmさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけているという言葉がとても励みになります！主人公ちゃん、高麗時代に来てから大変なことばかりですよね… 読者のみなさんもヒヤヒヤしますよね。 (2021年6月3日 0時) (
レス) id: 81774260e0 (このIDを非表示/違反報告)
hirotdm(プロフ) - ここまでとっても楽しく読ませて頂いてます！これからどうなっちゃうんだろうって益々楽しみです。主人公ちゃんが痛い目に合うのがかなりのレベルなのでジンさんじゃなくても心配になります。 (2021年6月2日 13時) (レス) id: 69a4a38723 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - avrillさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！ 頑張ります(^^) (2021年5月8日 10時) (レス) id: 9254a9bcf9 (このIDを非表示/違反報告)
avrill(プロフ) - 今後の展開がとっても気になります！楽しみにしているので無理なく頑張ってください！ (2021年5月8日 4時) (レス) id: dd6824d8fc (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - kokoさん» ありがとうございます！！ 念願の初コメントいただけて泣いて喜んでます(涙) 頑張ります！ (2021年5月8日 1時) (レス) id: 9254a9bcf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちゃ | 作成日時：2021年4月29日 22時
