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YG side
宣明式の次の日から俺は遠方で内密に用事があり、宮廷を離れていた。用事を済ませ宮廷に向けて1人、馬を走らせていた。
宮廷まで、まだ馬で30,40分はかかるくらいの竹林の中で、道の左右から黒ずくめの男が7,8人出てきた。
YG 「 (待ち伏せ…？) 」
馬から飛び降り、男たちと応戦する。剣術はわりと得意なほうだ。次々と刺客を斬り捨てる。
しかし、月明かりがない中で複数人を相手にするのはさすがに堪えた。あと2人というところで、1人の刺客の刃を避けきれず右腕が肩から肘にかけてバッサリと斬られた。
YG 「クソッ…… 」
あまり長期戦にはしたくないな。一気に間合いを詰め、2人を素早く斬った。
まだ、他の刺客が来るかもしれない。そう思って帽子を深く被り直すと、素早く馬に跨り馬を走らせた。
誰が刺客を送り込んできたのか。そんなの考えなくても分かる。母上だろう。
まさか、本当に消そうとするとは…
宣明式でナムジュンに向けて刀を振り降ろした瞬間を思い出す。結局、仮面の下にいたのはあいつだったが、俺はナムジュンを暗殺しようとした。
兄弟を殺そうとするなんて…
しかし自責の念にさいなまれると、母上に言われた、お前は皇帝の座を欲しているという言葉を思い出し、黒い欲望が湧き上がり俺を支配する。
兄弟を殺してでも、皇帝の座を欲する自分の欲深さに反吐が出る。
腕の出血が止まらないのか、手網を握る腕が痺れてきた。
馬を止めて馬から降り、右腕を触ってみる。
YG 「クッ…… 」
その時、背後に人の気配を感じ、刀を引き抜き振り返った。
YG 「女…？ 」
他の刺客が来たのかと思えば、背格好と声からして女だと分かった。
面倒だから無視しようとしたが、いつの間にか近くを流れる川の辺まで連れてかれた。
女 「 腕、ちょっと袖めくりますね 」
女は慎重に服の袖を肩までめくっていった。
女 「っ！…… どうしよう、なにか水を汲めるようなもの… あっ、そうだ」
そう言うと女は持っていた風呂敷から布を取り出して、川の水に浸した。
女 「少し染みるかもしれません….」
女が濡らした布を俺の腕の上で絞る。
YG 「ぐっ…… 」
絞り終わるとまた布を濡らし、腕の上で絞るのを何度も繰り返し、腕の血を洗い流してくれた。
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まちゃ(プロフ) - hirotdmさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけているという言葉がとても励みになります！主人公ちゃん、高麗時代に来てから大変なことばかりですよね… 読者のみなさんもヒヤヒヤしますよね。 (2021年6月3日 0時) (
レス) id: 81774260e0 (このIDを非表示/違反報告)
hirotdm(プロフ) - ここまでとっても楽しく読ませて頂いてます！これからどうなっちゃうんだろうって益々楽しみです。主人公ちゃんが痛い目に合うのがかなりのレベルなのでジンさんじゃなくても心配になります。 (2021年6月2日 13時) (レス) id: 69a4a38723 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - avrillさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！ 頑張ります(^^) (2021年5月8日 10時) (レス) id: 9254a9bcf9 (このIDを非表示/違反報告)
avrill(プロフ) - 今後の展開がとっても気になります！楽しみにしているので無理なく頑張ってください！ (2021年5月8日 4時) (レス) id: dd6824d8fc (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - kokoさん» ありがとうございます！！ 念願の初コメントいただけて泣いて喜んでます(涙) 頑張ります！ (2021年5月8日 1時) (レス) id: 9254a9bcf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちゃ | 作成日時：2021年4月29日 22時
