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A side
今日は、チェリョンを含む使用人の方々はソクジン様が急に言い出した休暇のため、各々自由に過ごしている。
チェリョンも少し出かけてきますと言って嬉しそうに朝出かけて行った。
『せっかくだし隣町に行ってみようかな…』
そう思って私は1人で隣町まで来ていた。
私が住む町とは違って、ここは落ち着いた雰囲気の街並みが広がっている。
お店を見たり、途中で見つけた良さげな雰囲気のお茶屋さんに寄ったりしていたら日が暮れてきた。
『えっ、もう暗くなってきてる。そんな時間？』
ここの時代に来てからは腕時計とかがないから、時刻を感覚で知るしかなくて、気が付いたら日が暮れてるなんてことが多い。
『そろそろ帰らないと… 』
宮廷のある町まではここから歩いて1時間程かかる。今日は新月だから月明かりもなく、私は薄暗い竹林を足早に進んで行った。
竹林に入って20分くらい歩いただろうか、町に着くまでにはまだかなり距離があるところで、道の端に1頭の馬がいるのが見えた。
道を進み、馬に近づいてくると、馬の傍にうずくまる人影に気づいた。
どうしたんだろう。思わず駆け寄って声をかけようとすると、急に立ち上がり刀を引き抜いた。
『ひっ……！ 』
?? 「誰だ… ん？ 女か？ 」
低い声、男の人…？ 帽子を深く被っていて顔はよく見えない。
『う、うずくまっているのが見えたので、大丈夫かなって… 別に怪しい者ではありません… 』
男 「チッ… 別に何ともない 」
その男は吐き捨てるように言うと刀を鞘にしまった。
その時、男からふわりと鉄の匂いがした。
『……どこか怪我してるんじゃないですか？』
男 「だから何ともないから」
そう言って男は馬に乗ろうと手をかける。
男 「クッ…… 」
しかし、どこか痛めているのか、
『っ！！ 大丈夫ですか！』
よろけた男の腕を掴んで支えた。
男 「っ！！！ 痛え！ 触んな！」
腕を掴んだ自分の手を見るとベッタリと血が着いている。
『やっぱり怪我してるじゃないですか。』
持っていた小さな提灯を男の腕の高さに持ち上げて男の腕を見ると、韓服の右腕の生地が真っ赤に染まっていた。
『これ急いで手当てしないと… 』
男 「これくらい何とも… 」
『そこの川で傷を洗いましょう』
男の声を遮って男の左腕を掴み、川まで連れて行った。
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まちゃ(プロフ) - hirotdmさん» コメントありがとうございます！楽しんでいただけているという言葉がとても励みになります！主人公ちゃん、高麗時代に来てから大変なことばかりですよね… 読者のみなさんもヒヤヒヤしますよね。 (2021年6月3日 0時) (
レス) id: 81774260e0 (このIDを非表示/違反報告)
hirotdm(プロフ) - ここまでとっても楽しく読ませて頂いてます！これからどうなっちゃうんだろうって益々楽しみです。主人公ちゃんが痛い目に合うのがかなりのレベルなのでジンさんじゃなくても心配になります。 (2021年6月2日 13時) (レス) id: 69a4a38723 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - avrillさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！！ 頑張ります(^^) (2021年5月8日 10時) (レス) id: 9254a9bcf9 (このIDを非表示/違反報告)
avrill(プロフ) - 今後の展開がとっても気になります！楽しみにしているので無理なく頑張ってください！ (2021年5月8日 4時) (レス) id: dd6824d8fc (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - kokoさん» ありがとうございます！！ 念願の初コメントいただけて泣いて喜んでます(涙) 頑張ります！ (2021年5月8日 1時) (レス) id: 9254a9bcf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まちゃ | 作成日時：2021年4月29日 22時
