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JK side 続き
よかったぁと喜ぶジンヒョン。
練習が終わるとジミンヒョンの誕生日を祝うため、お昼をみんなで食べた。
食べ終わったところで、兄弟が各々ヒョンに贈り物を渡す。
SJ 「はい! ジミナが欲しがってた扇子!」
JM 「あぁ、ヒョーン! ありがとうございます!」
そこで、あれがジミンヒョンへの贈り物だったことを知った。
最後にテヒョニヒョンがジミンヒョンに贈り物を渡していて、その意外な光景に兄弟みんな驚いていた。
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TH side
練習が終わったその日の夜、俺は宮廷内にある母上が住む建物に向かっていた。
TH 「母上はおられるか」
内官「王妃様、テヒョン様がおいでになりました」
王妃「…… 通せ」
しばしの沈黙のあと、母上の声が響き、部屋の中に入る。
TH 「久方ぶりになります。宮廷に戻られたと伺ったのでご挨拶に参りました。」
5年ぶりに会う母上。宮廷に戻ってきて挨拶に行こうと思っていたが、離宮に外出中とのことだったため、お戻りになるのを待っていた。
王妃「養親の元にはいつ戻る?」
TH 「…まだ決めておりません。しばらくは宮廷にいる予定です。」
王妃「そなたは養子に出された身だ。用が済んだら、なるべく早く帰るのだ。そなたに宮廷での生活は似合わぬ」
TH 「……」
母上は目も合わせずに冷たく言い放った。
内官「王妃様、ユンギ様がおいでになりました」
王妃「通せ」
内官が部屋の外から告げると、扉が開き、ユンギヒョンが入ってきた。
YG 「…来客中でしたか。出直してきたほうがよろしいでしょうか?」
王妃「いや、話はもう済んだ。ユンギと話がある、そなたは下がってよい。」
呆気に取られていると、
YG 「話は済んだんだろう? 母上と話がある。お前は下がれ。」
TH 「…… 今日はこれで失礼します」
母上とユンギヒョンの威圧に負け、部屋を出るしかなかった。
母上は昔からあんなふうに冷たくあたってくる人だった。他の兄弟と話しているところを見る度に、自分には決して向けられることのない母上のその温かな眼差しをいつも羨ましく思っていた。
5年ぶりなのだから、少しくらい変わっているだろうかと期待していた自分が馬鹿馬鹿しい。
沈んだ気分を紛らわそうと宮廷内の温泉に向かった。
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まちゃ(プロフ) - hirotdmさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけているという言葉がとても励みになります!主人公ちゃん、高麗時代に来てから大変なことばかりですよね… 読者のみなさんもヒヤヒヤしますよね。 (2021年6月3日 0時) (レス) id: 81774260e0 (このIDを非表示/違反報告)
hirotdm(プロフ) - ここまでとっても楽しく読ませて頂いてます!これからどうなっちゃうんだろうって益々楽しみです。主人公ちゃんが痛い目に合うのがかなりのレベルなのでジンさんじゃなくても心配になります。 (2021年6月2日 13時) (レス) id: 69a4a38723 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - avrillさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!! 頑張ります(^^) (2021年5月8日 10時) (レス) id: 9254a9bcf9 (このIDを非表示/違反報告)
avrill(プロフ) - 今後の展開がとっても気になります!楽しみにしているので無理なく頑張ってください! (2021年5月8日 4時) (レス) id: dd6824d8fc (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - kokoさん» ありがとうございます!! 念願の初コメントいただけて泣いて喜んでます(涙) 頑張ります! (2021年5月8日 1時) (レス) id: 9254a9bcf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まちゃ | 作成日時:2021年4月29日 22時