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HS side
広間を出て、ナムジュンが宮廷内で暮らす東宮殿を目指した。
HS 「ナムジュンに会いたいのだが」
内官「申し訳ございません、今は誰も中に通さないようにと申しつけられていまして…」
HS 「ナムジュナ! 入るぞ!」
止める内官を無視して部屋の中に入った。
NM 「…っ! ホソガ…」
HS 「ナムジュナ、大丈夫か? 朝食の件、聞いたぞ」
NM 「あぁ… 大丈夫だ…」
HS 「いったい誰がこんなこと… 許せない。」
ナムジュンとは兄弟の中でも特別仲が良い。皇子の順番で言うと俺は第3皇子で、ナムジュンは第4皇子だが、俺のほうが先に生まれただけで、年齢は同い年だ。
NM 「ホソクは何も気にする必要はない。俺は大丈夫だから」
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TH side
皇帝が去り、再び騒がしくなった広間を出ようとしたところで、ジモンに声をかけられた。
JMN 「テヒョン様、お話がございます。込み入った話なので私の部屋までお願いできますでしょうか」
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TH 「話とは?」
JMN 「ナムジュン様毒殺未遂の犯人を見つけていただきたい」
TH 「はっ 何の話かと思えば。俺は犬か何かか?」
皇帝の側近だからといってこの男はいったい何を考えているんだ。
JMN 「宮廷に戻ったのは何年ぶりですか?」
TH 「…? …5年ぶりだ」
JMN 「養親の元での生活はいかがでしたか?」
TH 「っく… 何が言いたい」
JMN 「せっかく宮廷に戻って来たのに、養親のところにお戻りになるのですか? 宮廷に留まりたいのであれば、それなりの功績を残す必要があります」
TH 「……そのためか。こうなることを予想していたのか。ナムジュヒョンが皇太子になると勅命が出れば、ナムジュヒョンの命が狙われると…!」
JMN 「… そのためです。ナムジュン様が皇太子になられるのは想定外でしたが…」
どうりでおかしいと思った。次期皇太子の勅令でわざわざ皇子全員を集める必要なんてないはずだった。
JMN 「2週間後に、皇太子の宣明式が執り行われます。式典の騒ぎに乗じて再び命を狙われる可能性があります。」
TH 「まさか、影武者をやってくれなんて言わないよな?」
JMN 「次期皇太子をお守りすることができれば、大きな功績となります。宮廷に留まるための大きな機会です。テヒョン様は宮廷に居られるべきお方です。」
TH 「チッ…… わかった」
俺はそれだけ言うとジモンの部屋を出た。
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まちゃ(プロフ) - hirotdmさん» コメントありがとうございます!楽しんでいただけているという言葉がとても励みになります!主人公ちゃん、高麗時代に来てから大変なことばかりですよね… 読者のみなさんもヒヤヒヤしますよね。 (2021年6月3日 0時) (レス) id: 81774260e0 (このIDを非表示/違反報告)
hirotdm(プロフ) - ここまでとっても楽しく読ませて頂いてます!これからどうなっちゃうんだろうって益々楽しみです。主人公ちゃんが痛い目に合うのがかなりのレベルなのでジンさんじゃなくても心配になります。 (2021年6月2日 13時) (レス) id: 69a4a38723 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - avrillさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!! 頑張ります(^^) (2021年5月8日 10時) (レス) id: 9254a9bcf9 (このIDを非表示/違反報告)
avrill(プロフ) - 今後の展開がとっても気になります!楽しみにしているので無理なく頑張ってください! (2021年5月8日 4時) (レス) id: dd6824d8fc (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ(プロフ) - kokoさん» ありがとうございます!! 念願の初コメントいただけて泣いて喜んでます(涙) 頑張ります! (2021年5月8日 1時) (レス) id: 9254a9bcf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まちゃ | 作成日時:2021年4月29日 22時