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fk said
何か、良い匂いがする
上手く言葉には表せないけど、何かとにかく良い匂い
それと共にトントンと軽い音が耳に残る
感触も、さっきまで固いコンクリートに寝転んでいたのに
今はすっげぇ柔らかい毛布？みたいな
え、ここどこ？
ゆっくり目を覚まして起き上がると
全く知らない人の家のリビングのど真ん中にいた
え、どういう状況？
dt「あ、起きた？」
声のする方に振り返ると、
エプロンを付けて何やら料理を作っている人が俺に目を向けていた。
fk「………あの、」
dt「ちょっと待ってて、あと少しで出来るから」
いや、そういうアレじゃなくて。
………ん？あと少しで出来るって？
俺が呆然と立ち尽くしていると、その人はこちらの様子に気付いた様な様子で
dt「そっちの椅子、座ってて。」
とニコッと笑った
dt「お待たせ」
と言って机に置いた料理は、
何か、そこら辺の物とはベクトルが違くて
何て言うか、まさに高級レストランで出てくる物みたい。
fk「…いただきます」
とりあえず腹も減ってたので、ご馳走になる。
一口食べてみると、これまためっちゃ美味しい
fk「……うっっま」
思わず声が出る
dt「そう？口に合ったなら良かった」
そう言ってまた、目の前に座るこの人はフワッと笑ってて。
fk「………あのさ、」
dt「ん？」
fk「何で俺の事、」
助けてくれたの
何て、口に出しづらくて言えない。
dt「………ああ」
dt「そりゃ、道の真ん中で君みたいな学生が倒れてたらビックリするでしょ」
そう言って薄ら笑いで水を飲む。
えーと、つまり………
fk「…なんか、すんません」
dt「何で君が謝るの、そんな体もボロボロだし」
そう言われて今更ながら全身を見る
いつの間にか湿布、包帯まで貼られていたのに気付く
dt「ごめんね、勝手にやっちゃって」
やっぱこの人か。
fk「………ね、」
dt「ん？」
fk「また、ここに来ていい………ですか」
自分でも思い付かない発言を口にしてしまった
しかも初対面の相手に。
てっきり断れると思った瞬間、
dt「良いよ」
俺の中の花が、パッと咲いた様な気持ちになった。
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限界突破したゼ………………
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作者名：choco☆ | 作成日時：2023年2月12日 14時
