狡い。 …mmab… ページ17
※学パロです
mm said
年に数回出される生徒(及び俺)にとって最悪なイベント
校内テスト。
今はその真っ最中何だけど、
マッッッッジで一問もムリ。問題文見たくない。
周りにはカリカリと鉛筆の音が響き渡る
その中で何にも出来ない俺って何なの？
自分で自分に投げやりかけていると、
ふと前の教卓に立っている監視官と目が合った。
mm「………」
綺麗。
いつも思っている事だけど、 ほんとに見てて飽きない位美しくて、儚げで。
こんな表現、自分では絶対しないし言わないけど。
目が合った後、その人は意識するように少し微笑んで
またすぐ目を逸らした。
ちょ、テスト中にそういうの止めて。保たなくなる。
何がとは決して言わねぇ、言わねぇけど
けど、俺だけには分かる。 あの微笑みの意味と言う物が。
…………よし、頑張ろ。
軽快なチャイム音と共に、一斉に聞こえるクラスメイトの喋り声。
終わったーだの何だの飛び交う声を聞き流し
俺はただ前の一点を見つめる。
後ろから回収した解答用紙を手に取っていく度に、
ありがとう何てその相手にニコッて微笑みかけちゃってさ。
やだ、やだよ
俺以外にそんな良い笑顔見せないでよ。
そんな子供みたいな心の声は当然届くハズはなく。
「嫉妬心は少ない」なんて言ってた自分が超馬鹿馬鹿しい、
自分でも驚く程妬み生まれてるじゃねぇか、俺。
号令を掛けて皆が帰る準備をしている時
ab「目黒ー、お前今日掃除当番だろ」
背後から呆れるような声が聞こえた。
「目黒お疲れー笑」
「頑張ってな〜掃除」
mm「うるっせ」
からかう友達をシッシッと追い払って
何とか全員を出した時、
ab「れーん。」
さっきの先生ボイスとは全く違うような甘い声が耳に入った。
mm「………さっき、」
ab「ん？」
mm「さっきの、ズルいっす」
ab「さっき……、あ、テスト中の」
mm「それもあるっすけど！！テスト回収する時！！」
mm「何気にニコッて笑って、明るい笑顔で……」
そこでようやく気付いたのか、あぁ〜と声を漏らす先生。
……俺にとって結構重大だったのに。
ab「ふふ、」
mm「…………何すか」
ｸﾞｲｯ
ﾁｭｯ
ab「…自分だってズルいクセに、何で俺だけ？」
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お久しぶりです、作者です。
最近浮上してなくて本当すみません！！
またこれから書けると思いますので、
どうぞごひいきに。
キミがいてくれるからこそ …sndt…→←超ショート話お菓子詰め合わせ 9袋目
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作者名：choco☆ | 作成日時：2023年2月12日 14時
