03:来店 ページ3
ＰＭ２０：００
いつものように
静かにジャズが流れる中で、笑顔で接客する私
バタバタと店の中を往復し
忙しく働いているそんな時
あなたは突然現れた
カランカラン....
「いらっしゃいませー」
小走りで駆け寄って
笑顔で対応…のはすだったのに
「何名様で…」
聞きかけたところで固まってしまった
だって…
え？いや、待って。
えっ…？
うそ、え？
いやいやいや…そんなはず…
目をパチパチさせて
自分の目を疑わずにはいられなかった
──３人の中で1番後ろにいて、ドアを閉めてる男の人
私より少し高いくらいの背丈で
金髪のメッシュが入ってて横に流してる髪…
それがヤスくんだ、ということに
気が付くのに時間はかからなかった
もう完全に
私の脳内はパニックで
頭の中では
“ヨイヨッ!ヨイヨッ！”って
“夜な夜な☆ヨーNIGHT”が流れてて
どんちゃん騒ぎだった
店に入ってきて
ドアを閉め
そしてこっちを向くまで
私はヤスくんから目を離せなかった
「あのー…4人で、1人は後から来るんですけど…」
１番手前にいる人にそういわれて、ハッと我に返った
「…あ、はい...ご、ご案内します」
くるりと背を向けて
席へと案内してる間に
今、後ろにヤスくんが歩いてるんだ
ヤスくんが後ろにいるんだ
ってそう考えるだけで
無駄に背筋が伸びて
私の意識はすべて背中に回る
｢こ、こちらです…っ」
無駄に気合いなんか入っちゃって
もうダメ
まともじゃいられない
緊張で震える手で
お水とおしぼりを出す
すると1番手前に座ったヤスくんが
おしぼりをとって
｢ありがとぉ♪｣
なんて、私に笑いかけてくれた
完全ノックダウンだった
一発K.O.
即座に“わたし鏡”が脳内に流れて
今は
ヤスくんの｢ありがとぉ♪｣が
頭の中でリピートされている
完全に浮かれまくってたと思う
これ…夢？
これは夢なの？
そう思わずにはいられない
突然の出会いに
私の心臓はバクバクとあり得ないくらい
速く動いていた
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
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ひかる(プロフ) - この小説、ほんと凄く好きです (2016年2月23日 7時) (携帯から) (
レス) id: 6a26026b2e (このIDを非表示/違反報告)
みなみ - もう100回くらいこの小説を読んでます！ これからも頑張ってください！ (2015年9月16日 17時) (レス) id: cb5241ac17 (このIDを非表示/違反報告)
さやか - あっという間に読みきってしまいました(*^▽^*) (2014年8月28日 18時) (レス) id: 446be19339 (このIDを非表示/違反報告)
みのくら - この小説何回見てるんだろう？っていうくらい好きです！更新頑張って下さい!!応援してます！ (2014年8月24日 18時) (レス) id: 0ae4e6d67b (このIDを非表示/違反報告)
のわ(プロフ) - ピコたんさん:倉安いいですよね〜っ♪メロメロ頂きましたぁ！(笑) (2012年7月31日 22時) (携帯から) (レス) id: d2c019d1e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のわ
| 作成日時：2012年6月16日 23時
